Mac && Cursor で C# の環境構築をしてみた
背景
C#をベースに開発をしている企業へ転職することになったので、言語キャッチアップの為に、Mac かつ Cursor を用いた開発環境の構築を行いました。
C# は Visual Studio を用いると、機能モリモリで開発しやすいようなのですが、Mac 版の提供は終了しており、Visual Studio Code(以下VS Code) + 拡張機能
で代替する必要があります。
私は Cursor をエディターに採用しているので、Cursor で C# の開発環境を構築したのですが、躓くポイントが多かったので、同じような境遇の方の参考になればと思い記事にしてみました。
環境
- MacBook Air M2 15.3.2(24D81)
- Cursor 0.47.8
- .Net 9.0.201
環境構築
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Cursor のインストール
以下いずれかで Cursor をインストールしてくださいbrew install --cask cursor
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.Net SDK のインストール
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Cursor の拡張機能
C# Dev Kit
をインストール
C# Dev Kit をインストールすると、依存関係として、C#(ms-dotnettools.csdevkit) もインストールされます。 -
環境変数とシンボリックの作成
.Net SDK をインストールすると、dotnet
コマンドを利用する事ができるようになりますので、PATH を通しておきます。
また、なにやら issue が発生しているようで、シンボリックリンクを作成することで、回避する事ができます。
https://zenn.dev/unsoluble_sugar/articles/982e38df5ffbd9$ export DOTNET_ROOT=/usr/local/share/dotnet $ export PATH=$PATH:$DOTNET_ROOT:$DOTNET_ROOT/tools $ sudo ln -s /usr/local/share/dotnet/dotnet /usr/local/bin/dotnet
C# プロジェクトの作成
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プロジェクトを作成したい Directory に移動して、
dotnet new
コマンドを実行dotnet new console -n CsharpFirstProject
Project の雛形が作成されます。
treeCsharpFirstProject ├── Program.cs ├── obj │ ├── project.assets.json │ ├── project.nuget.cache │ ├── CsharpFirstProject.csproj.nuget.dgspec.json │ ├── CsharpFirstProject.csproj.nuget.g.props │ └── CsharpFirstProject.csproj.nuget.g.targets └── CsharpFirstProject.csproj
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Hello World
dotnet run
を実行して Hello World を表示します。$ dotnet run Hello, World!
最後に
dotnet と入力しても Command Not Found
と表示される問題に足を取られ、
Path を通すという発想に至るまでに時間がかかりました。
初歩的ではありますが、これもまた成長とポジティブに捉えようと思います。
また、冒頭でも触れましたが、C# のデバッグは、ライセンスの関係で VS Code のみ利用可能です。
実際に作成した環境で デバッグ を実行すると、デバッグの実行は VS Code の専用ライセンスだから Cursor 君はダメー!!と表示され仲間に入れてもらえません。
ただ、世界は広く、Cursor 君はこっちで一緒に遊ぼうよと言ってくれる、素晴らしいコミュニティが作成(?)してくれたデバッグツールを導入する事で無事デバッグも実行できました。
デバッグツールの導入も一筋縄ではいかなかったので、そちらも別途記事にしようと思います。
※現時点でお困りの方は、以下参考情報をご確認ください。
参考情報
Cursor で C# のデバッグを実施する方法
Cursor でデバッグ使えないの?使えるよ!っというスレッド
Discussion