Typescript(列挙型を深める)
ここではTypeScriptには、列挙型(Enum)について知識を深めていきます!
列挙型は、特定の値のセットに名前を付けて表現することができます。TypeScriptの列挙型について、基本的な使い方や応用例について説明します。
基本的な使い方
列挙型を宣言するには、enumキーワードを使用します。以下は、果物の名前を表す列挙型の例です。
enum Fruit {
Apple,
Banana,
Orange
}
この列挙型は、Apple、Banana、Orangeの3つの値を持ちます。列挙型の各値には、暗黙的に割り当てられる数値があります。Appleは0、Bananaは1、Orangeは2に割り当てられます。
列挙型の値を使用するには、次のようにしてアクセスします。
let myFruit = Fruit.Apple;
console.log(myFruit); // 0
また、値を指定することもできます。
enum Fruit {
Apple = 1,
Banana = 2,
Orange = 3
}
この場合、Appleには1、Bananaには2、Orangeには3が割り当てられます。
列挙型の応用例
列挙型は、特定の定数のセットを表現する場合に便利です。以下は、曜日を表す列挙型の例です。
enum DayOfWeek {
Sunday,
Monday,
Tuesday,
Wednesday,
Thursday,
Friday,
Saturday
}
この列挙型を使用して、曜日に関する関数を作成することができます。例えば、次のようにして、与えられた日付の曜日を返す関数を作成することができます。
function getDayOfWeek(date: Date): DayOfWeek {
let day = date.getDay();
return DayOfWeek[day];
}
let today = new Date();
console.log(getDayOfWeek(today)); // Wednesday
また、列挙型を使用して、複数のステータスを表すことができます。以下は、商品のステータスを表す列挙型の例です。
enum ProductStatus {
InStock = 'In Stock',
OutOfStock = 'Out of Stock',
Discontinued = 'Discontinued'
}
この列挙型を使用して、商品の在庫状況を表示することができます。
let productStatus = ProductStatus.InStock;
console.log(productStatus); // In Stock
まとめ
この記事では、TypeScriptの列挙型について説明しました。列挙型は、特定の値のセットに名前を付けて表現することができます。列挙型を宣言するには、enumキーワードを使用します。列挙型の各値には、暗黙的に割り当てられる数値がありますが、明示的に割り当てることもできます。
列挙型の応用例として、定数のセットやステータスを表現する場合が挙げられます。列挙型は、コードの可読性を向上させるために使用することができます。
列挙型のもう一つの利点は、列挙型を使用することで、特定の値のセットの範囲外の値が使用された場合に、TypeScriptがエラーを報告することができることです。これにより、コードの品質を向上させることができます。
以上が、TypeScriptの列挙型に関する基本的な使い方と応用例の説明です。これを参考にして、自分のプログラムで列挙型を活用してみてください👍
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