エンジニアは専門書籍を買ってはいけない
理由 : 本を買うと安心して結局あなたは読まない
本というものは買う前の段階が一番吸収率が高い。つまり立ち読みをしていたり、Amazonでレビューを読んだり、Kindleで試し読みをしている時だ。
いったん買ってしまった途端に、あなたは本を獲得してしまう。
心は満足し、あなたは積ん読のリストにまたひとつ新しい本を付け足す。
買った途端に興味を失ってしまうこの現象はなんなのだろう?
獲得は人間に特別な効用を与える。
なのでできることならば、いちばん大事な本ほど買わないほうが良い。
もちろん無用な本は絶対に買わないほうが良い。
お金を出して本へのモチベーションを失いなど、本末転倒だ。
理由 : 読むべき本はあなたが思うより100倍少ない
本は読むものではない。読まないためのものである。
読む本は少なければ少ないほど良い。
読むページ数は少なければ少ないほど良い。
なぜならこの世には無数の本があるが、本当にあなたに必要な情報というのは、ごくわずかだからである。
本屋に行けば無数の魅惑的な本が立ち並ぶが、優先順位10位ぐらいの本を買ってはいけない。
3位でも2位でもいけない。つまり圧倒的な1位を買うべきだ。
その1位が不在で「何も買わないこと」が正解ということもある。
理由 : あなたの興味は1日単位で移り変わる
今日読むべき本は、明日読むべき本ではない。
今日読みたい本は、明日読みたい本ではない。
つまり今日の興味で本を買ってしまうということは、明日には役立たないものを買うことだ。
理由 : コードと書籍の相性の悪さは抜群である
コンピューター上で扱われるべきコードが書籍に書かれている、これこそ悪魔のミスマッチだ。
書籍のコードはコピーすることも、編集することも出来ない。
ネット上にもコードが公開されてるだって?
ならなおさら書籍形式である必要がないだろう。
プログラミングの書籍を買うならば、コード例がメインの本ではなく、概念理解のための本を買うのが良い。
対策 : 本屋に頻繁に通い、目を通す
本屋によっては椅子が用意されており、ゆっくりと買っていない本を読める場所もある。
そうでなくても、いろいろな本を手にとって開けば、あなたが興味の湧く本、湧かない本があるだろう。
100冊の中で99冊は不要な本かもしれない。
90冊は開いて一瞬で閉じるかもしれない。
そうやって究極の一冊を探して行く。
選ぶことにそんなに時間をかけてどうするんだって?
いや、無益な本を買ってしまい読む時間と比べれば、どれだけ「読まない本」を選ぶ時間は重要だろうか。
それにそうやって様々な本を選別すること自体が、すなわち情報の取捨選択によって見識を広めるということなのだ。
つまり本屋で本を選ぶこと自体が知恵のトレーニングなのだ。
そしてついに究極の一冊を見つけたところで、あなたの役割は完了する。本は買わずに帰ること。もし気になるならば、また次の日にでも本屋に立ち寄れば良い。
対策 : ブックカフェを活用する
プログラミングの書籍が豊富にあるような、冊数の多いブックカフェがあれば最高だ。
たとえばTSUTAYA書店とスターバックスがコラボしているブックカフェがある。
抹茶のティーラテでも飲んで体を温めながら本を読み、そして絶対に買わずに帰ること。買いたい誘惑に抵抗し、読みたければまたブックカフェに立ち寄るのだ。
そのたび美味しいドリンクが味わえることだろう。
対策 : 電子書籍の試し読みを活用する
本というものはまえがきや目次、序章に最も大事な情報が載っているものである。
つまりほとんどの本は、試し読みの範囲で十分だったりする。
それを正式に購入してしまったが最後、退屈な2章以降に悩まされることになる。
続きが読みたい誘惑に抵抗し、もし読むのであれば別の新しい本を試し読みすると良いだろう。
対策 : Amazonのレビューや詳細を読む
本の概要がレビューを読むだけで十分な本もある。
エッセンスを掴むならAmazonが良い。コスパはおそらく最強だ。
それでも本を買うときは?
インテリアとして書い、家に飾ると良い。
購入済みの本はインテリアである。それ以外の用途は認めない。
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公開日時
2022-05-24
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