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IIJmio ひかり: ひかり電話と IPv6(IPoE) + IPv4 over IPv6 (transix) を併用する

2023/02/10に公開

はじめに

IPv6 (IPoE) + IPv4 over IPv6 方式を使用して IPv4 通信をおこなうことで、混雑しがちな IPv4 (PPPoE) を回避して速度改善がおこなえるということで、使ってみました。

このサービスについては、以下の動画が参考になります。

ただし私の場合はひかり電話も利用しているのですが、IIJmio ひかりでは

  • レンタルの HGW は DS-Lite に非対応
  • 購入できるルーターでひかり電話に対応しているものはほぼ皆無、または高価なものしかない

ということで、単純に HGW を置き換えるということが難しい模様。別途 DS-Lite に対応した通信機器をご用意ください、とあるものの、どうつなげばよいかも良く分かりませんでした・・

BEFORE

レンタルした標準の HGW で接続した場合です。

BEFORE

IPv4 は IPv4 (PPPoE)、IPv6 は IPv6 (IPoE) と、別々の経路を通ります。IPv4 (PPPoE) は網側の設備的に混雑しがちなので、IPv4 の通信も IPv6(IPoE) の経路を通るようにして速度改善するのが目的です。

AFTER: DS-Lite (IPv4 over IPv6)

AFTER-1

HGW と宅内 LAN の間に、DS-Lite (transix) 対応のルーターを置きます。NEC の Aterm AG2600HS2 が中古で激安だったのでそれにしました。Wi-Fi 5 どまりですがうちにはそれ以上の対応端末もないのでとりあえず必要十分かなと。

HGW の LAN 側ポートとルーターの WAN 側ポートを接続し、宅内 LAN はルーターの LAN 側ポートに接続します。配線するだけで自動判別され、transix モードで動作しました。宅内の端末にアドレスを配布する DHCP サーバーは HGW の代わりにルーターのものを使うようにします。

この構成の問題点ですが、IPv4 はすべてルーターでトンネルされてインターネットへ出て行くため、宅内 LAN から HGW に IPv4 ではアクセスできなくなります。IPv6 であればアクセスできますので、宅内 LAN に IP 電話機を収容している場合は IPv6 に対応しているかどうか確認しましょう。HGW の IPv6 アドレスは DNS サーバーから ntt.setup という名前で取得できます。

静的ルーティングを設定できるルーターであればうまく解決できるのかもしれませんが、購入した Aterm では transix モードでは静的ルーティング設定がありませんでした。代わりに別のルーターを置いてそちらでルーティングするようにすれば、IPv4 にしか対応していない端末でも宅内 LAN から HGW にアクセスできるようになると思います。ちょっと面倒ですが...

AFTER-2

速度比較 (例)

フレッツ速度計測サイトで計測してみました。計測するたびにかなり差がでるのですが、改善はしていそうです。

BEFORE AFTER
速度 (BEFORE) 速度 (AFTER)

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