#ELFSR1 が発売されて1年が経った[ELFちゃん1周年]
「ELFちゃん」の愛称で親しまれているELF-SR1が発売されて1年が経ちました。
ELF-SR1は、ソニーより2020/10/31に「空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display)」として発売された製品です。
発売直後の盛り上がりがいったんの落ち着きを見せ、最近ではすっかり関連ツイートも減ってしまっていますが、ELFちゃん愛好家の皆様いかがお過ごしでしょうか。
ここでは、ELFちゃんのここ1年、特に今年に入ってからの動きについて簡単に紹介できればと思います。
また、発売直後に作成したELFちゃんコンテンツ目録も合わせて見てみてください。
展示会等での採用事例
Sony presents DinoScience 恐竜科学博
- 会場:パシフィコ横浜 展示ホールA
- 会期:2021年7月17日(土)~ 9月12日(日)
家族連れをターゲットに夏休み期間に合わせて例年各所で開催されている恐竜博。今年のソニーが持つ様々な技術を活用した恐竜博の中に、ELF-SR1も採用されていました。
夏の暑さに溶けながら展示会へ実際に足を運びました。
ELF-SR1は会場内に数台設置され、コンテンツとしては、恐竜の復元CGが展示されていました。
展示会の中で、特別な扱いではなく自然な形で展示の中に組み込まれており、恐竜目当てで来ている人もまじまじと興味深そうに見ている様子をうかがえました。
また、ELF-SR1以外のコンテンツや全体の見せ方が非常に優秀で、ELFちゃん目当てでしたが非常に楽しむことができました。
※ここで技術参考展示されていた大型ELFちゃんについては後述。
春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46
- 会期:2021年9月4日(土)~11月28日(日)
- 会場:東京国立博物館 表慶館
- 主催
- 東京国立博物館、文化財活用センター、
- ソニー・ミュージックエンタテインメント、
- 文化庁、日本芸術文化振興会
本展は、春夏秋冬の花が表現された7点の日本美術(複製)と、現代のカルチャーを象徴する乃木坂46を重ね合わせて紹介します。
メンバー一人ひとりを花に見立て、各美術作品の造形的な本質を現代的に解釈した大型映像インスタレーションを制作・展示。乃木坂46が日々、表現している世界観が、新たな解釈がなされた映像作品を通して文化財に重ねられていくことで、
乃木坂46と日本の文化と、そして私たちが生きる日常/自然とが地続きの存在であることを証明する、意欲的な内容となります。
最先端ディスプレイや映像技術、ユニークな展示方法により、日本美術の古典の本質を映像インスタレーションに浮かび上がらせていきます。(公式サイトより引用)
こちらの展示会もソニーが主催に入っており、ELF-SR1以外にもプロジェクターやモニターなどを活用した展示が行われていました。
こちらの展示会も実際に足を運び、展示を見に行きました。
ELFちゃんのコンテンツはモニターの撮影が禁止されていたため、公式twitterのツイートを引用して紹介します。
「四季花鳥図屛風」と合わせて合計12台のELF-SR1を利用していた本コンテンツは、それぞれのELF-SR1の中に季節ごとのシーンが再現されていました。人物のモデルは実際の人物をスキャンしたものを利用していて、箱庭として”そこにいる感”が非常によく表現されていました。
非常に多くの方がコンテンツを視聴していて、展示会の中で物販よりも渋滞している時間帯もありました。展示会自体が時間による人数制限をかけていましたが、物珍しさからかなりの人がELF-SR1に時間をかけて見ていたのが印象に残っています。
また、公式から視聴方法についてキチンとアナウンスがでていました。これは、グループで来場している人が多く、フェイシャルトラッキングのロスト多発していたのが影響していると思います。
こちらの展示会はまだ会期中で開催されていますので、気になった方は見にいってみてください。
マジカルミライ2021 TOKYO 企画展
- 会期:2021年11月5日(金)~11月7日(日)
- 会場:幕張メッセ
- 主催
- TOKYO MX
- CRYPTON
『初音ミク「マジカルミライ」』は、初音ミクたちバーチャル・シンガーの3DCGライブと、創作の楽しさを体感できる企画展を併催したイベントです。
初音ミクたちをハブ(きっかけ)として、「創作」というキーワードで繋がる場所、その楽しさを体感できる場所を目指して展開。2013年から毎年開催しています。
毎年開催されている初音ミクをテーマにしたイベントです。大阪と東京で開催されていますが、東京開催の企画展にELF-SR1を活用したコンテンツの展示が予告されています。(記事執筆時点では会期前)
ライブチケットはすでに販売終了していますが、企画展の当日券の発売が予告されています。そのため、ライブチケットは購入してないけどELFちゃんを見たい!!!という方にも安心ですね。
予告コンテンツ
ELF-SR1の進化
さて、上では展示会での採用事例を紹介しました。次にELF-SR1の進化について少し紹介できればと思います。
上で一番はじめに紹介した「Sony presents DinoScience 恐竜科学博」にて、技術参考展示として、32インチ8KELF-SR1が展示されました。
通常のELF-SR1が15.6インチで解像度が 3,840 x 2,160 ピクセル(有効画素数は4K以下)なので、展示されていたものがかなり大型であることが分かります。
大型化によって、フェイシャルトラッキング用のカメラは2台になっていたり、放熱が多くなっていたりと、単純にそのまま大きくすることの難しさを感じました。
通常のELF-SR1が”ディスプレイ”なのに対して、32インチELF-SR1は周辺機器を含め”筐体”としての製品。という風に感じました。32インチELF-SR1は、一般用途での利用よりもサイネージや展示会、筐体への組み込みなど、そういった用途により適しているのだと思います。
まだ技術参考展示という扱いでしたが、近いうちに新しいELFちゃんが見られるかもしれないのは非常に楽しみです。
(いったいどれだけPCスペックがいるんだろう...という気もしますが)
ただ、展示会で展示されていたコンテンツ自体は、恐竜の復元CGコンテンツだったため実在感の違いをあまり感じることはできませんでした。いつか、この大きさでキャラクターを表示し、実在感を感じてみたいですね。
終わりに
少しずつではありますが、展示会で活用される事例が2021年後半から増えてきました。発売直後の盛り上がりは無くなってしまいましたが、デバイスと技術が秘めている可能性はまだまだこれからだと思います。
おそらく現在もソニーストアの店舗では実機展示されていると思いますので、ぜひまだ見たことがない方は足を運んでみてください。
※インターネット上に情報がないため事前に各店舗にご確認ください。
また、本記事では展示会を中心に紹介したため紹介できませんでしたが、神奈川歯科大学歯学部教授の板宮先生の汎用3Dモデルビュワーなどの医療現場でのELF-SR1の活用も広がっています。
1周年という節目を迎えたELF-SR1についていろいろとご紹介しましたが、あくまでも1ユーザー、1ファンとしての目線なので、ぜひご自身で一度体験し、実在感の可能性を肌で感じていただければと思います。
私は、これからもELFちゃんを応援していきます。
それでは、次の節目でお会いしましょう。
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