【Linux】外付けストレージのフォーマット&マウント方法
はじめに
今回は外付けのHDDやSSD、USBメモリなどの外付けストレージをフォーマットしマウントを紹介します。また、最後のほうに自動でマウントする方法も紹介しています。よろしくお願いします。また、今回使用した環境はUbuntu 22.04.1 LTS(GNU/linux 5.15.0-1024-raspi aarch64)になります。
フォーマット方法
今回は、ext4でフォーマットをする例として挙げていきます。ほかにexFATやxfsなどのファイルシステムがありますが、これらの詳しいフォーマット方法は他のサイトを参照してください。ただし、フォーマットするにあたってストレージのパーティションをいじること自体は変わりはありません。
パーティションについて
まず初めに、パーティションを新しく作成したいため、既に存在しているパーティションの削除をします。そのために、パーティションの再割り当てを行いたいストレージを/dev
の中から探します。しかし、その中から探すにはあまりにもわかりにくいので、dmesg
コマンド等を用いて今回再割り当てを行うパーティションをsd*から始まる前を探してください(USB接続の場合)。
sudo dmesg | grep sd
パーティションの削除
どの名前で認識されているかを確認したのちに、いよいよパーティションの再割り当てを行います。そのために、fdisk
コマンドを使用してパーティションの再割り当てを行うストレージを指定します。また、このコマンドの実行は管理者権限が必要です。
fdisk /dev/sda
次に、pコマンドを入力して現在存在しているパーティションを確認してください。
Command(m for help):p
Disk /dev/sda: 476.94 GiB, 512110190592 bytes, 1000215216 sectors
Disk model: SSD-PGU3/NL
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: gpt
Disk identifier: F927996D-B57E-4D2F-9503-171B3D9B18FF
Device Start End Sectors Size Type
/dev/sda1 2048 1000215182 1000213135 476.9G Linux filesystem
確認後、dコマンドを打ってパーティションの削除をします。このとき、どのパーティションを削除するかを聞かれるので、数字を指定して存在するパーティションをすべて削除してください。
設定を適用する前にpコマンドでパーティションがすべてないことを確認したうえで、wコマンドで設定を適用してください。
パーティションの作成
そして、ストレージのパーティションがなくなった次に、新しくパーティションを作成します。そのために、もう一度fdisk
コマンドを再度使用します。
fdisk /dev/sda
fdiskに入ったら、ext4でフォーマットするパーティションを新規作成します。
これには、nコマンドで作成します。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
パーティション番号(Partition number) | 好きな番号を入れてください。基本的に1を指定すると思いますが… |
最初シリンダ(First sector) | コマンドラインに表示されているdefault値を使えば問題ないと思います |
最後シリンダ(Last sector) | 上述の同様 |
上記の表のように設定したのちに、pコマンドでパーティションが新しく作れているかを確認し、wコマンドで適用します。
マウント
マウント先として、/mnt
のフォルダにマウントするのが慣習的だと思いますが、一応別の場所にマウントすることもできると思います。まず、マウント用のフォルダを作成します。
mkdir /mnt/ssd1
次に、作成したフォルダに外付けストレージをマウントします。
sudo mount /dev/sda1 /mnt/ssd1
このように、第1引数に先程作成したパーティションのフォルダを指定し、第2引数にマウント用の空のフォルダを指定します。
番外編?(自動マウント編)
この上で紹介している方法ではシステム再起動後とかでは再びマウントしなおさないといけません。このことから、起動時に自動でマウントするようにしたい場合はこれから紹介する方法で自動でマウントするように設定してください。
- マウントを行いたいストレージを探す。
fdisk -l
- パス名で指定すると、起動ごとに別のディスク名に変わる可能性があるため、UUIDで指定します。そのために、以下にUUIDを確認するコマンドを示します。
blkid /dev/sda1
-
/etc/fstab
に起動した際にマウントする設定を記載する。
vim /etc/fstab
UUID=xxxxxxxxxxxxxxxxxx /mnt/sd ext4 defaults 0 0
- 再起動
sudo reboot
- 設定確認
sudo cat /etc/mtab
終わりに
以上で外付けストレージのフォーマット&マウント方法になります。今回は、自分の備忘録として書きましたが、皆さんの役に立てればと思います。
参考文献
今回の記事を作成するにあたって、参考にさせていただいたサイトです。ありがとうございました。
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