Windowsボイス レコーダーの歴史
はじめに
最近PCのマイクを使うことが多く、生の録音音声を確認するためにAudacityを立ち上げるのもどうなん? と思っていたところ、
Windows10には標準で「ボイス レコーダー」が入っていたのでこれを使うことにしました。
これです。
はい。
録音。
再生。
簡単ですね。
こちらのアプリはUWPだったためエクスプローラーから直接開くことはできませんでした。
スタートメニューから起動しましょう。
ところでWindowsにはWindows NT系であれば全てのバージョンでレコーダーを同梱しているそうです。アプリはどのように変わっていったのでしょうか?
Windows NTなど
Windows NT/2000/XP[1]に同梱されているアプリの名称は「サウンド レコーダー」です。
アプリはC:\WINNT\system32\sndrec32.exe
[2]にあるため、「sndrec32」のファイル名を指定して実行できます。
録音したあと手動で.wav
ファイルに名前をつけて保存する必要があります。
内容が抽象的で分かりづらいですが編集などある程度機能がついているツールです。
Windows Vistaなど
Windows Vista/7/8/8.1に同梱されているアプリの名称は「サウンド レコーダー」です。
アプリはC:\WINDOWS\System32\SoundRecorder.exe
にあるため、「SoundRecorder」のファイル名を指定して実行できます。「sndrec32」はなくなりました。
録音したあと手動で無題.wma
を保存する必要があります。
機能はほとんどなく、ただ録音してファイルを保存するだけのシンプルなツールです。
Windows 10
Windows 10に同梱されているアプリの名称は「ボイス レコーダー」です。少し変わりましたね。
アプリのファイルがSoundRec.exeなので、おそらくC:\Program Files\WindowsApps\...\SoundRec.exe
ではないでしょうか。デスクトップアプリの「sndrec32」と「SoundRecorder」はなくなりました。
録音するとレコーディング.m4a
がC:\Users\<user>\Documents\ボイス レコーダー\サウンド レコーディング\
ディレクトリに自動生成されます。[3]
機能は分かりやすく、またm4aファイルを編集できるため様々な用途で使用できます。
おわりに
こうして見ると様々な点において使いやすくなっていることが分かります。
特に.wav
→.wma
→.m4a
といった変化はWindowsでしか扱えなかった音声ファイルフォーマットがWebなどWindows以外[4]でも扱えるようになっており、ファイルフォーマットがどんどん軽くオープンになっていることが分かります。
このようなアプリやフォーマットは触れる機会が少ないと思いますので、変わっていった内容や機能を参考にして色々やってみてはいかがでしょうか。
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Wikipediaで調べたところWindows NT系ではないWindows 3.1/95/58/Meにも同様のものが付属されているようですが実際に触ったことないため省略しています https://en.wikipedia.org/wiki/Windows_Voice_Recorder ↩︎
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Windows XPは
C:\WINDOWS\System32\sndrec32.exe
↩︎ -
正確にはボイス レコーダーフォルダが別ディレクトリ名で存在している ↩︎
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調べてみたところAndroidの音声レコーダーは
.wav
を出力するらしい ↩︎
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