🌊
Ruby 2.7 で導入された Numbered Parameters を試してみた
何でこの記事を書こうと思ったのか
Ruby2.7 系を使っている新しいアプリのソースコードを読んでいたら至る所にこんなのが出てきて 🧐 になりました。
User.all.map { _1[:name] }
# => ["joel", "daniel"]
この謎の _1
は Ruby 2.7 から使えるようになった Numbered Parameters
というやつらしいです。
今回はこいつが何者なのかについて調べてみました!!
Numbered Parameters
簡単に言うと、今までブロックの繰り返し処理で使っていた書き方をもっとスッキリ書けるようにした構文です。
今まで、
array = ['hoge', 'fuga', 'gaha']
array.each do |name|
puts name
end
# =>
# hoge
# fuga
# gaha
Numbered Parameters
を使うと、
array = ['hoge', 'fuga', 'gaha']
array.each { puts _1 }
# =>
# hoge
# fuga
# gaha
大分スッキリしました!!
ブロック引数の |name|
の部分を削除しているのに同じように動いていることが分かります。
お気づきかと思いますが、この _
の後の数字。これがブロック引数の順番を表しています。
これはインデックス番号と違って0から始まる訳では無いので注意です。
第一引数 => _1
第二引数 => _2
で取得するということです。
なのでハッシュにも便利に使えます。
hash = {:name=>"joel", :email=>"joel@example.com"}
hash.each { puts "#{_1}: #{_2}" }
# =>
# name: joel
# email: joel@example.com
map
に each
に find
に。。。
Enumerable 系のメソッドは非常に良く使いますよね。
今回の Numbered Parameters
はご覧の通り、使用できる場面が非常に多いですし結構好きかもしません。
Railsなら、
users = User.all
# => [{:name=>"joel", :email=>"joel@example.com"}, {:name=>"daniel", :email=>"daniel@example.com"}]
users.map { _1[:name] }
# => ["joel", "daniel"]
みたいな感じで使えます。
当然 &:
の記法は使えませんのでご注意ください。
array = [{:name=>"joel", :email=>"joel@example.com"}, {:name=>"daniel", :email=>"daniel@example.com"}]
array.map{&:_1[:name]}
# => error!!
感想など
個人的には幅広く使えて、かつスッキリするので好きです。
ただし、単なる数字に置き換わるだけ、自分の頭の中で何がどの順番で引数になっているか把握しないといけません。
ブロック引数を使うなら、 |name, email|
とか分かりやすい名前にできるところを、意味が伝わりにくくなる書き方になるかもしれません。
この辺の脳の負荷を嫌う人は割といそうですね😬
機会があれば是非使ってみてください🙋♂️
Discussion
Numbered Parameters、この記事ではじめて知りました!
&:
は使える機会が限定的でしたが、これは多用できそうですねーこんにちは、少しでも気づきが与えられて嬉しいです!
使える幅が広そうですよね!!
zenn という素晴らしいサービスを開発して頂きありがとうございます。
zenn CLI が素敵です。
引き続き開発頑張ってください、応援しています😊