Chapter 05

プロジェクトの歩き方②~キックオフ~

たなかなた
たなかなた
2022.12.09に更新

計画プロセス群

知識エリア 計画プロセス群
統合 ・プロジェクトマネジメント計画書の作成
スコープ ・スコープマネジメントの計画
・要求事項の収集
・スコープの定義
・WBSの作成
スケジュール ・スケジュールマネジメントの計画
・アクティビティの定義
・アクティビティの順序設定
・アクティビティの所要期間見積
・スケジュールの作成
コスト ・コストマネジメントの計画
・コストの見積
・予算の設定
品質 ・品質マネジメントの計画
資源 ・資源マネジメントの計画
・アクティビティ資源の見積り
コミュニケーション ・コミュニケーションマネジメントの計画
リスク ・リスクマネジメントの計画
・リスクの特定
・リスクの定性的分析
・リスクの定量的分析
・リスク対応の計画
調達 ・調達マネジメントの計画
ステークホルダー ・ステークホルダ―エンゲージメントの計画

プロジェクト憲章を基に目的を確認し、ステークホルダーにヒアリングしながら、各種計画を立てる

  1. プロジェクト憲章を基に、要求事項を収集し、スコープや作業項目を定義して、WBSを作成する<スコープ>
  2. WBSを基に、リスクの分析方法や特定方法を定義し、リスク対応を計画する<リスク>
  3. WBSを基に、プロジェクト全体の品質や、各作業項目の品質を定義する<品質>
  4. WBSを基に、資源(ヒト・モノ)を洗い出し、資源を見積もる<資源>
  5. WBSや資源を基に、調達方法を計画する<調達>
  6. WBSや資源を基に、作業順序や作業工数を見積もり、スケジュールを作成する<スケジュール>
  7. WBSや資源を基に、作業工程のコストを見積もり、予算を作成する<コスト>
  8. プロジェクト憲章やWBSを基に、ステークホルダのプロジェクトとの関係性を定義し、体制図を作成<ステークホルダー>
  9. 体制図を基に、コミュニケーション方法やエスカレーション方法を定義し、コミュニケーション計画を作成<コミュニケーション>
  10. 9つの知識エリアの計画が揃ったので、各種計画を統合して、プロジェクトマネジメント計画書を作成<統合>

ここまでできれば、ステークホルダ全員を集めて、キックオフを行う。

※計画は計画なので、変更する可能性がある

計画は計画。
以下の例のように、さまざまな要因によって変更される可能性もある。

  • 調達したい資源があるが時間がかかりそう
  • Aさんは別件と兼任なので時間がかかりそう
  • 作成すべき成果物があるがイメージがついていない など

なので、計画の時点で危ういと分かっているものは、計画の時点で『リスク』として管理しておく。

※コストも変動する可能性がある

コストも、様々な要因で変更される可能性がある。増額となった場合は大変だ。
支払いに関する契約形態としては、以下のようなものがある。(他にもたくさんある)

  • 定額契約
  • 実費償還契約
  • Time&Material契約

なので、計画の時点で変動が見込まれる場合には、Max/Minの幅を持たせて計画した方がよい。
そして、Maxを超えないようにプロジェクト管理を行うとよい。