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SHARP Brain PW-HC4 で Brainux を動かす
SHARP Brain PW-HC4 と Brainux の簡単な紹介
Sharp が 2000 年代の後半から発売している/いた電子辞書で一部には Windows CE が採用されている。追加でアプリを入れることもできるし Linux も起動することができる。
Brain PW-HC4 について簡単に
詳細は公式を参照されたし。
2023 年 7 月 16 日に大阪府内のハードオフで 1800 円で購入した。
Brainux について簡単に
Brainux は、電子辞書 SHARP Brain で動作する Debian GNU/Linux ベースの Linux ディストリビューションです。Brain のハードウェアに向けたデバイスドライバの実装はもちろんのこと、限られたコンピューティングリソースの下でも快適に動作するミニマルな構成を実現しています。
これはまさにこの電子辞書のために作られた Linux である!!!!
Brainux のインストール
基本的に公式に書いてあるとおりにやればできる。
用意したもの
- SHARP Brain PW-HC4
白色、中古品、動作問題なしだがバッテリーが軽度劣化であった。 - Micro SD カード(Sun Disk Ultra 32 GB)
白色と灰色を貴重とするデザインで赤色でブランド名が書いてあるやつ。たまたまあったやつなので年式等一切である。 - Micro SD カードリーダ
これ 1 個で USB Type A, Type micro B, Type C いずれにもなる便利なやつである。多分 3.0 非対応である。 - 書き込み用ノートパソコン
HP Pro Book 635 Aero G7
CPU: AMD Ryzen 5 4500U with Radeon Graphics 2.38 GHz
RAM: 24.0 GB
OS: Windows 10 Pro w/ Debian GNU/Linux 11 on VirtualBox 6.1.36 r152435 (Qt5.6.2)
ダウンロードや Micro SD の作成は上記のパソコンの Debian で行った。
イメージファイルのダウンロード
執筆時の最新版は 2023-01-18-042715 であった。
$ wget https://github.com/brain-hackers/buildbrain/releases/download/2023-01-18-042715/sdimage-2023-01-18-042715.zip
......
長さ: 736509693 (702M) [application/octet-stream]
`sdimage-2023-01-18-042715.zip' に保存中
sdimage-2023-01-1 0%[ ] 1.06M 634KB/s
イメージを Micro SD に焼く
ダウンロードした .zip を解答すると .img が出てくるのでこれをそのまま焼く。何で焼いてもいいらしいのでお好みで。今回は dd で行った。
$ unzip sdimage-2023-01-18-042715.zip
# dd if=sdimage-2023-01-18-042715.img of=/dev/sd* bs=1M
Brainux 起動
今回はアプリメニューから起動する方法をとった。Micro SD を Brain の SD カードスロットに差し込む。右下の紫色のアクセサリーをタップする。左上の緑色の追加コンテンツアイコンをタップする。左から2番目のオレンジ色の追加アプリ・動画をタップする。Launch Linux を選んで決定を押す。
/root ファイルシステムの拡張
公式通りで問題なく可能であった。
# brain-config
swap の有効化
公式通りで問題なく可能であった。
swap は micro SD に新たなパーテーションはつくらず、swapfile を作る方法をとった。公式では 256M 以上を推奨している。SD の容量が 32G でかなり余裕があるため、2 倍の 512M で作成することにした。# dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1M count=512
# chmod 0600 /swapfile
# mkswap /swapfile
# swapon /swapfile
これは問題なく成功した。
Brainux 終了・電源オフ
公式で示されているコマンドではシャットダウンできなかった。そのため、再起動→アプリメニュー表示させて電源を切る(電源ボタン操作・蓋を閉じる)ことにした。
# reboot
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