MySQLでインデックスを確認する方法

2024/04/17に公開

はじめに

このページではMySQLでのINDEXの確認方法について記述します。

MySQLでインデックスを確認する方法

MySQLにおいてインデックスの確認は、データベースの性能分析や最適化の際に非常に役立ちます。以下では、主に使用される方法を詳述します。

1. SHOW INDEXES コマンドの使用

SHOW INDEXES コマンドはテーブルのインデックス情報を表示するために用います。このコマンドは以下のように使用します。

SHOW INDEXES FROM テーブル名;

たとえば、users テーブルのインデックス情報を調べる場合、以下のコマンドを実行します。

SHOW INDEXES FROM users;

このコマンドを実行すると、インデックス名、使用されている列、インデックスタイプなどの情報が得られます。詳細はMySQLの公式ドキュメントで確認できます:MySQL SHOW INDEXES

2. INFORMATION_SCHEMA を利用する方法

INFORMATION_SCHEMA.STATISTICS テーブルを使用して、より詳細なインデックス情報を取得することも可能です。

SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.STATISTICS
WHERE TABLE_SCHEMA = 'データベース名' AND TABLE_NAME = 'テーブル名';

たとえば、test_db.test_tableのインデックス情報を調べる場合、以下のコマンドを実行します。

SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.STATISTICS
WHERE TABLE_SCHEMA = 'test_db' AND TABLE_NAME = 'test_table';

このクエリは、指定されたデータベースとテーブルに設定されたすべてのインデックスの詳細情報を提供します。より詳しい情報は以下のリンクを参照してください:INFORMATION_SCHEMA.STATISTICS

3. EXPLAIN コマンドの活用

EXPLAIN コマンドは、クエリの実行計画を表示し、そのクエリがどのインデックスを利用しているかを知るのに役立ちます。これは、特定のSQLクエリに対してどのようにインデックスが使われているかを分析するのに特に有効です。

EXPLAIN SELECT * FROM テーブル名 WHERE カラム名 =;

たとえば、usersテーブルからuser_nameを条件にレコードを取得するクエリの実行計画を調べる場合、以下のコマンドを実行します。

EXPLAIN SELECT * FROM users WHERE user_name = 'example';

このコマンドは、users テーブルで username 列を検索するクエリの実行計画を表示し、使用されるインデックス情報を含む詳細を提供します。詳細な解説はこちら:MySQL EXPLAIN

コマンドの比較

  • SHOW INDEX:
    直接的にテーブルのインデックス構造を表示します。
    インデックス名、カラム名、独自性、カーディナリティなどが分かります。
    特定のテーブルのインデックスのみを対象とします。
  • information_schema.STATISTICS:
    データベース全体のインデックス情報を詳細に提供します。
    より広範な情報が必要な場合や、カスタマイズされた情報が必要な場合に適しています。
    クエリにより柔軟性があり、特定の条件に基づくインデックス情報の抽出が可能です。
  • EXPLAIN:
    クエリの実行計画を提供し、どのインデックスが利用されているか、またその効果を詳細に分析します。
    インデックスの使用状況だけでなく、クエリの実行における他の要素も考慮されます。
    パフォーマンスチューニングに利用されます。

まとめ

MySQLでのインデックス確認は、複数の方法が存在し、それぞれが異なる情報を提供します。SHOW INDEXES はインデックスの一覧を示し、INFORMATION_SCHEMA を使うとより詳細な情報が得られます。また、EXPLAIN はクエリの実行計画とともにインデックスの利用状況を確認できるため、クエリのパフォーマンス分析に非常に有効です。これらのツールを適切に使いこなすことで、データベースのパフォーマンス向上に寄与することができます。

Discussion