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MacでPython3の開発環境を構築する(Command Line Tools for Xcodeによるインストール)

2023/03/14に公開

概要

Macで Python3 の開発環境を構築する方法を紹介します。
今回はAppleが提供する Command Line Tools for Xcode をインストールすることで、同梱されているPython3を利用できるようにする方法の紹介です。

簡単かつ短時間で準備を済ませPython3を体験してみたいという方向けの手順です。本格的に開発したいという方にはお勧めしません。

環境

以下の環境で手順を検証しました。

項目名 内容
機器 MacBook Air (M1, 2020)
OS macOS Ventura 13.2.1
メモリ 16GB
ストレージ 512GB SSD
回線速度(検証時) 下り:190Mbps、上り:82Mbps

事前確認

環境構築前にPython3が利用できる状況か確認してみます。

Python3のバージョン確認コマンドを実行します。

$ python3 -V

以下のように/Library/Developer/CommandLineToolsが存在しない旨のメッセージが出力されれば、まだCommand Line Tools for Xcodeがインストールされておらず、Python3も利用できない状況であることを確認できます。

xcrun: error: active developer path ("/Library/Developer/CommandLineTools") does not exist
Use `sudo xcode-select --switch path/to/Xcode.app` to specify the Xcode that you wish to use for command line developer tools, or use `xcode-select --install` to install the standalone command line developer tools.
See `man xcode-select` for more details.

Command Line Tools for Xcodeのインストール

それではCommand Line Tools for Xcodeをインストールし、Python3を利用できるようにします。

Command Line Tools for Xcodeのインストールを開始するコマンドを実行します。

$ xcode-select --install

実行すると以下メッセージが出力されます。

xcode-select: note: install requested for command line developer tools

また以下ダイアログが表示されるため、「インストール」ボタンを押します。

インストール開始ダイアログ

次に同意事項のダイアログが表示されるため、内容を確認した上で「同意する」ボタンを押します。

同意事項ダイアログ

インストール中は以下のようなダイアログが表示されます。ダウンロードとインストールが連続して行われ、計7分程度で終わりました。

途中経過ダイアログ

インストールが完了すると以下ダイアログが表示されます。

インストール完了ダイアログ

環境構築後の確認

Command Line Tools for Xcodeのインストールにより、Python3がインストールされているはずなので確認します。

事前確認と同様にPython3のバージョン確認コマンドを実行します。

$ python3 -V

以下のようにバージョン情報が出力されれば環境構築は完了です。

Python 3.9.6

Python3のお試し実行

最後にPython3を実行してみます。

対話モードでの実行

まずは対話モード(コンソール上で命令文を直接入力する方法)でPython3を実行してみます。

Python3の対話モードを開始するコマンドを実行します。

$ python3

以下のようにバージョン情報等の最後に>>>が出力されれば、対話モードが開始しています。

Python 3.9.6 (default, Oct 18 2022, 12:41:40) 
[Clang 14.0.0 (clang-1400.0.29.202)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> 

>>>に続けて実行したい命令文を入力します。今回は試しに1+2と入力しreturnキーを押したところ、計算結果の3が出力されました。

>>> 1+2
3
>>> 

対話モード中はreturnキーを押すたびに>>>が出力されます。また対話モードはcontrolキー+Dを入力することで終了できます。

ファイルでの実行

次にファイルに命令文を書いてPython3を実行してみます。今回は試しにhelloworld.pyというファイル名で以下内容のファイルを作成します。

helloworld.py
print('Hello')
print('World')

以下のようにpython3コマンドに続けて、作成したファイル名を指定します。

$ python3 helloworld.py 

helloworld.pyに書いた「Hello」「World」が出力されました。

Hello
World

まとめ

Command Line Tools for Xcodeをインストールすることで、簡単かつ短時間でPython3の実行ができるようになるという紹介でした。「意外と簡単だな」や「面白そう」と感じた方は、是非もっとPythonについて調べて使ってみてください。

あとがき

読んでいただきありがとうございました。
技術ブログの記念すべき第1回目の投稿でした。ずっとやってみたかったのですが、ようやく一歩踏み出せました。仕事では主にシステム開発のマネジメントばかりをしてきたため、深い技術知識は持っていませんが、これから勉強して少しでも役に立つ情報を提供できればと思っています。

参考

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