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【フリーランス】地雷は踏まずに探知できるのか

2023/09/19に公開

背景

近年、地雷を探知する方法は、技術の進歩により多様かつ効果的になっている。
YaHoo!JAPANニュースの記事にも、その一例が垣間見えるように、これらの新しい技術は、地雷の除去や人道的なミッションにおいて重要な役割を果たしている。

一方、エンジニアである我々の周りにも、数多くの地雷が地に潜んでいる。

その中でも、地雷案件を思わず踏んでしまった経験がある方もいらっしゃるのではないだろうか。
かくいう筆者も、フリーランスで参画した案件が、想定と大きく異なっていたことがある。

今回は、自身の経験やネット上の記事をもとに、地雷案件を事前に見極めることができるのかを考察してみる。

本題

まずは、筆者が想定外の案件に参画してしまったエピソードに触れておく。

自分が希望していた主な条件は以下の通り。

  • AWS/GCPでのインフラ構築、運用業務をメインに携われること
  • Kubernetesを使用したマイクロサービス構成を採用していること(EKS, GKE)

これまで、Goでのバックエンド開発を中心に携わっていた自分は、クラウドインフラのアーキテクチャ設計・構築をメインに担当してみたいと考え、上記条件でエージェント経由で案件を探した。

エージェントの営業の方が探してくださっている傍、自分も条件に合う案件をプラットフォーム上の求人から探して応募していた。

すると早速、応募した企業から商談依頼が届いた。

募集要項を詳細に記載することをここではしないが、ざっくりとは以下のようであった

  • 募集職種: インフラエンジニア
  • 要求スキル: AWSの利用経験、Dockerの使用経験、Kubernetesの運用経験、Terraformの経験
  • 環境: AWS, Terraform, Dockerなど

上記要項に加えて、作業内容も自分の希望条件を満たしていたため、今の自分には最適な環境だと疑わなかった。

いざ商談。現場の方から案件詳細をご説明していただき、それも募集要項で記載されている技術スタックや作業内容と特に違わなかった。
その時の自分は、如何にして自分をアピールするかということばかり考えており、逆質問も、自分の熱意が伝わるようなアピールタイムと化していた。今振り返ると、ここが反省点の一つである。

結果、その企業から正式にオファーをいただき、その翌々月後くらいから参画し始めた。

実際の作業内容は以下。

  • ローコード開発がメイン
  • 時々Javascriptや独自言語を使ってカスタマイズ
  • 独自言語とツールのキャッチアップ、周辺技術の調査に1ヶ月

正直、想定とは大きく異なっていた。

反省

このような事態を回避するには、どうすればよかったのか。

事前探知

違和感を無視しない

募集要項や商談等で感じたちょっとした違和感は、徹底的に解消しておく。

自分は先述の案件で、募集要項で引っ掛かる箇所が1つだけあったが、「まあ、他は良さそうだしいいか」くらいに特に気に留めることもなく、スルーしていた。
その違和感を相談なりして整理していれば、今回のような過ちは犯さなかったと反省している。

細かい書き方ひとつでも、気になる箇所があれば、その違和感を言語化する。エージェントの方や現場の方に相談する。

必須条件に経験年数を何度も強調していたり、作業内容や技術の書き方が一般的ではなかったり。
そういった違和感に気づくことも、エンジニアとしての重要なスキルであると学んだ。

逆質問で、技術スタックだけでなく、自分の担当領域や扱う技術など細かくチェックする

逆質問を自分の意欲をアピールするチャンスと捉えることは何も間違っていない。

ただし、それと同じくらい、自分の担当領域や扱う技術など細かく確認することは大切である。
募集要項に書いてあることを改めて確認することも、大いに意味があると思うので、念入りにチェックすることをお勧めする。

これで、ある程度は事前に探知することはできるはず。

だが、これだけ対策しても地雷を踏むときは踏む。

被害を最小限に

長期契約は避けた方が賢明。
特別な事情がなければ、長くても3ヶ月が好ましいと感じている。

比較的短めな契約期間にして、その都度、延長するか終了するかを検討することで、地雷を踏んでしまったときの、リカバリーが効きやすくなる。
半年間ずっとモヤモヤした状態で液晶モニターと向かうことで、失っていくのは視力だけではない。

自分が参画した案件は全て1~3ヶ月ほどの比較的短期での契約だった。
ちなみに先述の案件は、3ヶ月でお暇させていただいた。

契約終了のタイミングで、自分のスキルセットを棚卸しして、その時点で自分に足りていないものを確認することを仕組み化でき、その上で、伸ばしたいスキルや知見を獲得できる案件に移動するか、今の案件を延長するかの判断をした。
こうしたサイクルを作れた面でも、自分としては大きなメリットがあったように思っている。

終わりに

持論なので、偉そうに語らせてもらった。

自分は社会人としても、エンジニアとしても未熟であり、現在進行で多くの判断ミスをしている。

経験豊富なエンジニアの方でも、どんなに気をつけても地雷を踏むことはあるみたいなので、事前に探知するよう努めることはもちろんだが、それ以上に、被害を最小限にするよう工夫することはもっと大事だと考えている。

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