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CO2削減方法の考察

2023/04/01に公開

テーマ:CO2削減方法

この記事について

本記事は以下の対象記事に関係する記事です。

対象記事持続可能な開発目標(SDGs)とIT業界

"削減には、直接CO2削減と間接CO2削減の2つがあります。実際の削減方法についてビジネス視点を交えて考察します。

電気がかかるところをすべて外だしすればCO2削減になるのでは?

CO2削減は必要である。それは仕方ない。国が決めたことであれば日本で住む以上は必要だ。
それならすべて自分で持たなくサービスを利用すればいいのでは?

これは間違いなく皆さんが感じることです。

"ただこれだと外にリスクは転嫁になりますが、CO2削減としてはなにも変わってない"
また必ずCO2を排出してしまう企業やそのリスクを転嫁された企業だけが悪くなってしまう。

誰が悪いとかではなく、世界全体で環境を考える以上は全体を減らす必要があるので、以下のようの枠が作られすべてを含めて企業として削減が求められてます。
スコープはすべてで3つです。

・Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
      (燃料の燃焼、工業プロセス)
・Scope2 : 他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
・Scope3 : Scope1、Scope2以外の間接排出
      (事業者の活動に関連する他社の排出)


出典:環境省グリーン・バリューチェーンプラットフォーム
※こちらページがなくなってましたがわかりやすい絵なので残しておきます。

これらすべてのスコープでの削減が必要になっているということがポイントです。

クラウド移行は何が削減されるの?

スコープの考えがあるのではれば、クラウドに持っていくだけは意味ないんじゃないの?

ここでは最初にクラウドを利用する上でのCO2削減にフォーカスします。

電気を使わないは無理です。それであればCO2を排出しない方法で電気を生み。
その電気を使って事業をすればCO2を排出しないという考え方がRenewable Energyです。

ただ単に場所を変えるという考え方だけでも100%再生可能なエネルギーを使えるという点で利点はあります。ただクラウド利用はそれだけがポイントではありません。

以下は参考文章です。

AWS への移行は二酸化炭素排出量の削減に役立ちます。
AWS は世界で最も包括的で広く採用されているクラウドサービスであり、世界中の何百万人ものユーザーが毎日利用しています。お客様と共有する世界のための持続可能なビジネスを構築するために、環境への負荷を最小限に抑えながら、お客様が期待する効率的で回復力のあるサービスを提供できるデータセンターを設計しています。

451 Research の調査によると、AWS のインフラストラクチャは、調査対象の米国エンタープライズデータセンターの中央値よりも 3.6 倍、欧州の平均よりも最大 5 倍エネルギー効率が高いことが示されています。また、451 Research は、AWS が、調査対象のエンタープライズデータセンターと比較して、顧客のワークロードの二酸化炭素排出量を約 80% 削減でき、2025 年までに達成予定の目標である 100% 再生可能エネルギーで駆動する場合には最大で 96% 削減できることを明らかにしました。

[出典:AWS への移行は二酸化炭素排出量の削減に役立ちます。]ttps://aws.amazon.com/jp/energy/sustainability/)

AWSで記載の再生可能なエネルギーに関してはこちらをご参照ください。
https://sustainability.aboutamazon.com/environment/renewable-energy?energyType=true

次に、まずクラウド移行ってCO2削減するためですか?
そんなことはない!

クラウドに移行するのは本当にCO2削減だけ?

まず目的がCO2削減だけでは、実際ビジネスとしては難しい。
それがビジネスで成り立つなら、おそらく環境はすでに良くなってます。

ただ少しは環境を配慮しないと世界的な問題に着手できなくなるので必要。

電気だけではなく物理環境、セキュリティ、可用性の向上やBCP対策がまず含まれているし、TCO削減があるじゃないか。

そうです。はっきり言ってCO2削減は+要素ではあるが、それ以外の利点がクラウドを利用するポイントであるここを忘れてはいけない。

AWS の クラウドが選ばれる 10 の理由
https://aws.amazon.com/jp/aws-ten-reasons/

次にクラウドの移行後の削減に関してです。

クラウド移行後には何ができるの?

クラウド移行が終わったらすべてのクラウド利益を享受してるのでもうやることはないか?

こちらもそんなことはない。

ここは結論から"結局はどれだけ電気を使わないかにフォーカスされます"です。
以下は実装方法の例を検討した結果3件です。
※まだ実際には実装して検証はできてませんが、考察ということでご紹介。

①電源管理でオンデマンドタイプのサーバ停止
Systems Manager のメンテナンスウィンドウを使用して Amazon EC2 マネージドインスタンスを開始または停止するようにスケジュールすることができます。

https://repost.aws/ja/knowledge-center/ssm-ec2-stop-start-maintenance-window

またRDSも停止(最大7日間)ができるようになっているという記憶しているので調べたところありますね。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/prescriptive-guidance/latest/patterns/automatically-stop-and-start-an-amazon-rds-db-instance-using-aws-systems-manager-maintenance-windows.html

最もシンプルな方法なのでこれで電気を利用する時間を減らす(CO2削減)ができますね。
オンデマンドタイプはこの方式が一番ですね。
他にもいろいろサービスがあったと思いますが、調査が必要ですね。

②AWSで物理的に電源効率がいい製品にしてみる

以下が例ですが、結局はコストを下げると書いている製品は効率的に動くので使う時間が短く済むとか、電源をあまり使わないCPUって感じコストは電力が含まれているので、(当たり前かな?)このコスト削減と書いている製品にするとCO2削減ができそうです。

③SPOTインスタンスの利用
いろいろなサービスでスポットインスタンスというのがでてきますね。
これも共有リソースで余っているところを利用するので、必ず利用できるわけではないが安い。

これは集約率の考え方からCO2削減という観点ですね。

一台のサーバは結局消費電力がある程度までくると一定なので、頑張らない限りは消費量が増えることはないですね。ただ頑張ってないサーバはずっと同じ電力をただ食うこれがもったいない。

この観点からスポットインスタンスを使うことがお客様のワークロードに合うのであれば、入れたほうがCO2削減ができそうですね。

https://aws.amazon.com/jp/ec2/spot/

最後に

今回は、実際の削減方法について考察してみました。
私の考察記事関係はこれならできそうだけどを記載しているので、実際に実装は見れてない。
※今後の記事でやるところはやってみます。

こういった考察は、仮説よりは信憑性が高く、想像だけで出せるものですので面白いところです。

今回は、現状の考察・仮説ができるポイントについて記事にしてみました。
提案やお客様へ何を訴求するのかを考えるうえでお役に立てばと考えます。

不定期ではありますが、また記載したいと思います。

以上

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