0.本チャプターのゴール
本チャプターが完了するとKiCadのインストールが完了し、設計を行う準備が出来ます。
OSごとに動作は異なる可能性はあるので、適宜読み替えてください。
1.KiCadをダウンロードする
- KiCadのダウンロードページを開く
https://www.kicad.org/download/
Tips:KiCadとは
基板設計のためのオープンソースソフトウェアです。
基板設計用のソフトウェアは他にもありますが、自作キーボード設計者においては最もポピュラーでありフットプリントなどのデータが充実しているため基本的にはKiCadの使用をオススメします。
KiCadはバージョンにより操作方法やデータに互換性がない場合が多いため、最新化する場合は注意が必要です。
筆者は5.1.10を使用しています。(2021年12月13日時点)
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Windows
をクリックする
- Chinaからダウンロードする
Tips:ダウンロードするロケーションについて
本家OSDNやCERNなどからダウンロードしてもいいのですが、ものすごく時間がかかります。
Chinaであれば三分の一以下の時間でダウンロードできるので、できればChinaを選びましょう。
2.KiCadをインストールする
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ダウンロードしたexeファイルを管理者権限で実行する。
-
Next
をクリックする。 -
Next
をクリックする。 -
Install
をクリックする。 -
Finish
をクリックする。
3.各種ライブラリをダウンロードする
- 筆者が公開するライブラリにアクセスする。
https://github.com/Salicylic-acid3/KiCAD_FootPrint
Tips:他の作者のライブラリ
GL516は筆者のライブラリとKiCadの標準ライブラリだけで設計できますが、他の作者が公開するライブラリも便利なのでダウンロードしてみてください。
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右上の
code
、Download.zip
をクリックしてダウンロードする。
-
ダウンロードしたzipファイルを解凍し、配置場所に移動する。
Tips:ダウンロードしたライブラリの配置場所
配置する場所はどこでもいいのですが、後で邪魔にならない場所に置くといいです。
参考までに筆者は以下の様に配置しています。
C:\Users\ユーザ名\Documents\自キ設計_プライベート
└ フットプリント
├ kbd_Hole
├ kbd_Parts
├ kbd_SW
├ kbd_SW_Hole
└ Salicylic_kbd_Library
※画像のkbd_Logo
は別途自分で作るもので、テンプレートとしては公開していません。
4.KiCadにインポートする
KiCadを起動してダウンロードしたライブラリをインポートする。
Tips:ライブラリの種類
ライブラリにはシンボルライブラリとフットプリントライブラリの2種類が存在します。
シンボルは回路図を書く際に使用し、フットプリントは基板を書く際に使用します。
4-1.シンボルライブラリのインポート
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設定
→シンボルライブラリを管理
をクリックする。
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グローバルライブラリー
タブを選択→フォルダアイコン
をクリックする。
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配置した場所\Salicylic_kbd_Library\Salicylic_kbd.lib
を選択して、開く
をクリックする。
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アクティブ
にチェックが有ることを確認→OK
をクリックする。
4-2.フットプリントライブラリのインポート
-
設定
→フットプリントライブラリを管理
をクリックする。
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グローバルライブラリー
タブを選択→フォルダアイコン
をクリックする。
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配置した場所\kbd_Hole
を選択して、OK
をクリックする。
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上記と同様の手順で、下記のライブラリも同様にダウンロードする。
配置した場所\KiCAD_FootPrint-master\kbd_Parts
配置した場所\KiCAD_FootPrint-master\kbd_SW
配置した場所\KiCAD_FootPrint-master\kbd_SW_Hole
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アクティブ
にチェックが有ることを確認→OK
をクリックする。
5.GL516のテンプレートファイルをダウンロードする
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筆者が公開するテンプレートファイルにアクセスする。
https://github.com/Salicylic-acid3/GL516_Template -
右上の
code
、Download.zip
をクリックしてダウンロードする。
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ダウンロードしたzipファイルを解凍し、配置場所に移動する。
6.GL516のテンプレートファイルをリネームする
- ダウンロードしたテンプレートのpcbフォルダ以下のファイルを作りたいキーボードの名前にリネームします。
- 「01_Top」などのフォルダを作って、リネームしたテンプレートファイルをまとめて入れておきます。