Chapter 02

🧰環境を構築する

サリチル酸
サリチル酸
2022.03.03に更新

0.本チャプターのゴール

本チャプターが完了するとKiCadのインストールが完了し、設計を行う準備が出来ます。
OSごとに動作は異なる可能性はあるので、適宜読み替えてください。

1.KiCadをダウンロードする

Tips:KiCadとは

基板設計のためのオープンソースソフトウェアです。
基板設計用のソフトウェアは他にもありますが、自作キーボード設計者においては最もポピュラーでありフットプリントなどのデータが充実しているため基本的にはKiCadの使用をオススメします。
KiCadはバージョンにより操作方法やデータに互換性がない場合が多いため、最新化する場合は注意が必要です。
筆者は5.1.10を使用しています。(2021年12月13日時点)

  • Windowsをクリックする
  • Chinaからダウンロードする
Tips:ダウンロードするロケーションについて

本家OSDNやCERNなどからダウンロードしてもいいのですが、ものすごく時間がかかります。
Chinaであれば三分の一以下の時間でダウンロードできるので、できればChinaを選びましょう。

2.KiCadをインストールする

  • ダウンロードしたexeファイルを管理者権限で実行する。

  • Nextをクリックする。

  • Nextをクリックする。

  • Installをクリックする。

  • Finishをクリックする。

3.各種ライブラリをダウンロードする

Tips:他の作者のライブラリ

GL516は筆者のライブラリとKiCadの標準ライブラリだけで設計できますが、他の作者が公開するライブラリも便利なのでダウンロードしてみてください。

  • 右上のcodeDownload.zipをクリックしてダウンロードする。

  • ダウンロードしたzipファイルを解凍し、配置場所に移動する。

Tips:ダウンロードしたライブラリの配置場所

配置する場所はどこでもいいのですが、後で邪魔にならない場所に置くといいです。
参考までに筆者は以下の様に配置しています。
C:\Users\ユーザ名\Documents\自キ設計_プライベート
 └ フットプリント
  ├ kbd_Hole
  ├ kbd_Parts
  ├ kbd_SW
  ├ kbd_SW_Hole
  └ Salicylic_kbd_Library
※画像のkbd_Logoは別途自分で作るもので、テンプレートとしては公開していません。

4.KiCadにインポートする

KiCadを起動してダウンロードしたライブラリをインポートする。

Tips:ライブラリの種類

ライブラリにはシンボルライブラリとフットプリントライブラリの2種類が存在します。
シンボルは回路図を書く際に使用し、フットプリントは基板を書く際に使用します。

4-1.シンボルライブラリのインポート

  • 設定シンボルライブラリを管理をクリックする。
  • グローバルライブラリータブを選択→フォルダアイコンをクリックする。
  • 配置した場所\Salicylic_kbd_Library\Salicylic_kbd.libを選択して、開くをクリックする。
  • アクティブにチェックが有ることを確認→OKをクリックする。

4-2.フットプリントライブラリのインポート

  • 設定フットプリントライブラリを管理をクリックする。

  • グローバルライブラリータブを選択→フォルダアイコンをクリックする。

  • 配置した場所\kbd_Holeを選択して、OKをクリックする。

  • 上記と同様の手順で、下記のライブラリも同様にダウンロードする。

    • 配置した場所\KiCAD_FootPrint-master\kbd_Parts
    • 配置した場所\KiCAD_FootPrint-master\kbd_SW
    • 配置した場所\KiCAD_FootPrint-master\kbd_SW_Hole
  • アクティブにチェックが有ることを確認→OKをクリックする。

5.GL516のテンプレートファイルをダウンロードする

  • 筆者が公開するテンプレートファイルにアクセスする。
    https://github.com/Salicylic-acid3/GL516_Template

  • 右上のcodeDownload.zipをクリックしてダウンロードする。

  • ダウンロードしたzipファイルを解凍し、配置場所に移動する。

6.GL516のテンプレートファイルをリネームする

  • ダウンロードしたテンプレートのpcbフォルダ以下のファイルを作りたいキーボードの名前にリネームします。
  • 「01_Top」などのフォルダを作って、リネームしたテンプレートファイルをまとめて入れておきます。