ROS Noetic のインストール方法!!!
概要
ROSは、ロボティクスに関わる人にとってほぼ欠かせないツールだと思います。この記事では、ROS1の、Noeticというバージョンをインストールする方法を説明します!
ところでROS NoeticのEOL(End of life)はUbuntu20.04LTSと同じ、2025年4月です。
(参考: バージョン別EOL日)
しかしNoeticはROS1の最新バージョンなこともあり、まだまだロボットをいじる人にとって需要はあると思います!!!
この記事では初心者向けに、めちゃくちゃ丁寧に説明するので、ぜひ最後までお付き合いください。
インストール方法
Ubuntu 20.04 インストール
あなたはPCを使っていますか?Raspberry Piのようなシングルボードコンピュータを使用していますか?
いずれにしても、ROSを使うためにはOSとして、Ubuntu 20.04.6 LTSを入れなければいけません。
Ubuntuが入っていない方は、以下のページからDesktop imageをダウンロードして、RufusなどのソフトウェアでUSBメモリに.isoファイルを焼いてください。
- Ubuntu: https://releases.ubuntu.com/focal/
- Rufus: https://rufus.ie/ja/
そしてROSを使いたい端末にできあがったUSBメモリを挿し、BIOSのBootメニューからUSBメモリを選択し、Ubuntuの画面に従ってインストールをしてください。
- BIOSのBootメニューには、PCを起動した直後にF2やDELなどのキーを押すと入ることができるよ。
ROS Noetic インストール
Ubuntuのインストールはできましたか?
Ubuntuのデスクトップ画面から、ターミナルを開いてください。
これから、ターミナルで以下のコマンドを打っていってください。
ターミナルとはコンピュータをいじることのできるアプリケーションで、よくわかっていないうちに間違えると大変なので、気をつけてください。(以下コマンドはコピペ推奨)
ROS(Robot Operating System)のパッケージリポジトリをUbuntuのAPTソースリストに追加
sudo sh -c 'echo "deb http://packages.ros.org/ros/ubuntu $(lsb_release -sc) main" > /etc/apt/sources.list.d/ros-latest.list'
- 最初にsudoコマンドを打つときはパスワードを求められるから打ってね。
Curl(コマンドラインからURLを操作するためのツール)のインストール
sudo apt install curl
GitHubからROSの公開鍵(ros.asc)をダウンロードし、ダウンロードした公開鍵をaptのキーリングに追加する(これによりROSのパッケージを安全にインストールできるようになる)
curl -s https://raw.githubusercontent.com/ros/rosdistro/master/ros.asc | sudo apt-key add -
apt(Advanced Package Tool, パッケージ管理を行うコマンドラインツール)を用い、設定されたリポジトリ(/etc/apt/sources.list や /etc/apt/sources.list.d/ 内のファイル)から最新のパッケージ情報を取得する
sudo apt update
ROSのパッケージをインストールする
sudo apt install ros-noetic-desktop-full -y
- 少し時間がかかるよ
注: ROSには3種類あり、ros-noetic-desktop-fullの代わりに ros-noetic-desktop もしくは ros-noetic-ros-base も選べます。しかし通常はfullをインストールしておけば間違いないでしょう。
ROSのセットアップに必要ないくつかのパッケージとビルドツールをインストール
sudo apt install python3-rosdep python3-rosinstall python3-rosinstall-generator python3-wstool build-essential -y
- python3-rosdep: ROSの依存関係を管理するためのユーティリティ。これを使って、ROSパッケージに必要なその他のパッケージを簡単にインストールできるよ。
- python3-rosinstall: ROSパッケージをダウンロードとビルドするためのユーティリティ。
- python3-rosinstall-generator: 特定のROSパッケージとその依存関係をダウンロードするためのツール。
- python3-wstool: 複数のリポジトリを管理するユーティリティ。ROSの複数のパッケージ(通常は.rosinstallファイルを介して)を一元管理できる。
- build-essential: C/C++コンパイラ(gcc/g++)やmake、その他のビルドに必要な基本的なツールが含まれる。
ROSでパッケージ依存関係を管理するrosdepツールの初期化と更新
sudo rosdep init
rosdep update
さて、ここまででROSのインストールは完了しました!
ROSを使うには、使いたいターミナルで以下のコマンドを打ちましょう。
source /opt/ros/noetic/setup.bash
もしROS Noeticしか使わないという環境であれば、以下のコマンドを打ってターミナル起動時に自動的に上記sourceコマンドが打たれるようにすると便利です。
echo "source /opt/ros/noetic/setup.bash" >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
- .bashrc ファイルはターミナル起動時に読み込まれるファイルで、homeフォルダ内にあるよ!
- 上記コマンドでは.bashrcに
source /opt/ros/noetic/setup.bash
コマンドを追記し、.bashrcを今使っているターミナルで再読み込みするよ。
ROSのインストール確認
以下のコマンドを source /opt/ros/noetic/setup.bash
が打たれているターミナルで打ってみて、以下のような感じの画面が出たら(特にエラーが出なければ)インストールできています。
roscore
- 出てくる画面
おつかれさまでした!
まとめ
ROS Noeticのインストールの方法を解説しました。
詳しいROSの使い方などは今後別記事で説明しようかなと思います!
もしいいなと思われたらコメントなどいただけると幸いです。
読んでいただきありがとうございました!
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