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windowsPCでもmacみたいにwirelessdisplayにしたい

2024/03/02に公開

macだとairplayだと簡単にPCをワイヤレスディスプレイとして使う方法が出てくる。

しかし、Windowsだと結構難しい。

ネットで検索するといろいろな謎なツールを使って行う方法が出てくるが、
同じネットワーク内にいるなら、MS公式のツールを使うだけで実現できる。

方法としては二通りあり、
ともにWindows Homeのエディションで使うことができる。
またmacのbootcamp下でも行うことができる。

前提条件

windows11 22h2以降。
windows10だとwireless displayはWindowsのcapabilityでなく、Windows optional featureかも知れない。

また、mouse without bordersと、wireless displayは競合するので、
wireless displayを使う場合はmouse without bordersを無効にすること。

レファレンスにあるリンク先ではwireless displayについてWindows optional featureとなっっているものをちょくちょく見ますが、windows11 23h2ではcapabilityです。
22h2まではoptionalfeatureだったのかも。

mouse without borders

powertoysの機能にあるmouse without bordersを使う。
複数のWindowsPCを一つのマウス、キーボードで操作することができる。

動作はWindowsPCをワイヤレスディスプレイというより、遠隔操作に近い。

インストール手順

mouse without border で接続されるPC、接続しに行くPCともにPower toysをインストールする

winget install Microsoft.Powertoys

次に接続される側のmouse witout border の設定を行います。

power toyを立ち上げて、mouse without borderの設定に移動して、
Security keyを作成します。

power toys mouse without border

ここに書かれている。ホスト名とsecurity keyを使って、接続しに行くことになります。
ここでは説明のためSecurityKeyを表示していますが、絶対に他人に知らせないでください。
SecurityKeyはNewKeyと書かれているボタンをクリックすると何度でも簡単に再生成することができます。

接続しに行く側のPCはMouse Withous bordersのConnectボタンをクリック
から、Secrurityと接続される側のDevice名を入力することで、接続できます。

接続しに行く側

wireless display(アプリ名)

WindowsのCapabilityとして提供されている
wireless displayという名前のアプリを使う。
これはmouse without bordersと違って、一般に想像されるワイヤレスディスプレイだ。

この機能はmiracastが使えるNICを積んだWindowsPCでないと、動作しない。
これはワイヤレスディスプレイにする方と、接続しにいく方、両方で確認する必要があります。

買った時点でwindows10以上のPCは基本的には対応しているはずですが、一応確認方法も書いておきます。

まずはしたのようにNICが対応しているのか調べてみよう。

Get-NetAdapter

NIC一覧

下のように現在Wiondows OSが認識しているNIC一覧が出る(画面上では、MacAddressを表示したくないのでNullを与えて表示を消している。)。

このうち、ネットワークにつないでいるNICがmiracastと対応しているか調べる。
下の例ではEthernetでつないでいるが、Wifiの場合はWifi 2のように名前を指定すること。

Get-NetAdapter -Name Ethernet| Select-Object Name,NdisVersion

ndiis version

ここで指定したNDISという物が、Windowsにおけるネットワーク機器のAPI
のバージョンで、6.3以上ならmiracastに対応している。

NDIS version_

miracast NDIS version

6.3以上なら対応という文章はいたるところで見つかるが、MS公式の文章では
自分は見つけられなかったので、情報知っている人は教えてください...

ms公式が6.3以上とか公開しているの情報は得られなかったが、
様々なところで出ているので通説っぽい。

tp-linkにもコミュニティだがある。

インストール手順

もし、power toyのmouse without borderを有効にしている場合は
動作が競合するので両方のパソコンのものをオフにしておきます。

ワイヤレスディスプレイとして使いたいWindowsのCapabilityを有効にします。
Powershellを管理者権限で立ち上げて下のようにWirelessDisplayの機能があることを確認、
インストールしてください。

Get-WindowsCapability -Online | ? {$_.Name -match "wireless"}

下のように表示されたら、現在動いているWindows Imageにwireless display
の機能があるということです。

Name : App.WirelessDisplay.Connect~~~~0.0.1.0
State : NotPresent

下のコマンドでインストールすることができます。

Get-WindowsCapability -Online | ? {$_.Name -match "wireless"}  | Add-WindowsCapability -Online

インストールした後は再起動せずに下のようにwireless displayという名前でアプリが表示されます。

wireless displayアプリ表示

下のようにワイヤレスディスプレイ化したほうはディスプレイが
描画がバグっているだけです。

使い方

wireless displayとして使いたい方のwindowsでwireless displayを立ち上げてください。
wireless displayアプリ起動
上のように青いウィンドウにホスト名が表示されるので、このホスト名を使って接続しに行きます。

settingsから、bluetooth & devices -> bluetooth -> wireless display or dock
と接続しにいきます。
Winキー+Kでワイヤレスディスプレイへの接続を表すバルーンが表示されるのでそこから接続してもよいです。

bluetooth & devices

wireless display or dock

接続できると下のようにワイヤレスディスプレイが青い画面から、通常のディスプイを接続したのと同じく接続しにいった側の壁紙に変わると思います。

wireless display接続時

あとはディスプレイの設定をいじって、ミラーリングにするかディスプレイの拡張にするか自由に選んでください。

まとめ

macのairplayと比べてややもっさりしています。
片方のPCはbluetooth4.0, wifi 5.0なので、bluetooth5.0, wifi 6.0以上どうしのパソコンならもっと動きは軽いかも。
ただ、同じNICのmacどうしでしたら、macのほうが動きが自然かつカクツキはありませんでした。

macのairreplyなどと比べてまだ粗削りな感じはします。

ただ、古いWindows PCの使い道ができたので、とりあえず
頻繁にPC買い替える人は一度wireless displayとして使えるかどうかを
チェックしてから古いPCを捨てたほうがいいかもしれません。

今現在はどちらもITエンジニアやPower User向けな機能なので、
バグはそこそこあるだろう。

reference

mouse without borders

neowin wireless displayについて

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