Open2
NewSQLとは
ピン留めされたアイテム
NewSQLについて
概要
- リレーショナルデータベース(RDBMS)の特性を維持
- 大規模データセットを効率的に処理できるデータベースシステム
- 従来のデータベースの限界を超え、新しい可能性を提供
特徴
- スケーラビリティ: NoSQLのような高いスケーラビリティと分散処理能力
- 一貫性と整合性: リレーショナルデータベースと同様に保証
- 大量データ処理: 大量のデータを効率的に処理
- ACID準拠: リレーショナルデータベースと同様にACI(原子性、一貫性、独立性、永続性)をサポート
リレーショナルデータベース、NoSQL、NewSQLの違い
リレーショナルデータベース
- テーブル形式でデータを保管
- 行と列で構成
- 固定されたスキーマ
- スキーマ変更に時間と労力
- スケーラビリティに課題
NoSQL
- スキーマレス設計
- さまざまな形式のデータを柔軟に保存可能
- データの一貫性やトランザクションの完全性を一部で犠牲にしてスケーラビリティを実現
NewSQL
- リレーショナルデータベースの一貫性とトランザクション機能を維持
- NoSQLのような水平スケーラビリティを実現
NewSQLの技術的特徴
1. 分散合意アルゴリズム (Raftアルゴリズム)
- 従来のRDBMS
- データ更新はマスターノードのみから発信
- ボトルネックが発生しがち
- NewSQLではRaftアルゴリズム採用
- 複数ノードから書き込み発信可能
- 分散アーキテクチャにより書き込みのボトルネック軽減
2. ストレージエンジンの変更 (LSM-Tree)
- 従来のRDBMS
- B-Treeストレージ構造
- 読み取りは高速だが書き込みに時間がかかる
- NewSQLではLSM-Tree採用
- 書き込み時はメモリに一時保持
- バックグラウンドでマージソート実行しながらストレージ更新
- 書き込み速度を大幅に高速化
3. 自動シャーディング
- レコードや列単位でデータを複数ノードに自動で分散
- 大規模データセットを効率的に管理
- 高いパフォーマンスを維持
まとめ
- これらの技術により、NewSQLはリレーショナルデータベースの一貫性とトランザクション機能を保持
- NoSQLのような水平スケーラビリティを実現
- 大規模トランザクション処理やリアルタイムデータ分析を効率的に行える