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【ITのおしごと!】ソリューションアーキテクト・テクニカルサポートのお仕事って?

2023/07/02に公開

記事を書くに至った経緯

先日、自分が所属している「外資ITサバイバル英語」という外資ITコミュニティが主催する「しごとスキルアップ夜会」というイベントで、
企画・実行役として、テクニカルサポートとソリューションアーキテクトの方にインタビューをするという会を催しました。
以下はそのイベントの文字起こしになります。
テクサポもソリューションアーキテクトも、日本語ではまだまだ仕事内容の全貌を明らかにしている記事などが見つからないので、
今後これらの職種を志す方の一助になれば嬉しく思います。
※イベント当時の録音も、ページ最下部の「参照」に貼付しています。

文字起こし

(以下、ソリューションアーキテクトをSA、テクニカルサポートをテクサポと表記する)

Q.仕事の流れと働き方を教えてください。(1日の流れや、業務全体の流れについてなど)

SA:日中はミーティングが多い。定例のものだったり、単発であったり。定例ミーティングの例として、自社製品を使ったプロジェクトが進んでいる期間に出た課題(製品の使い方や流行の導入方法についてなど)について話すことがある。

テクサポ:(前提知識…テクサポの働き方は、お客様から「チケット」の形で問い合わせが発行されるので、それを解決するという形)
当日の仕事の流れとしては、前日自分たちが回答したチケットに返信が来ているかを確認し、その後自分に新規問い合わせがアサインされるのでそれを対応する。1日の最後にはミーティングを行い、残ったチケットがあれば他の(APAC以外の時間帯の)チームに引き継いだりする。
それぞれのチケットに緊急度が割り振られているので、急に緊急度の高いチケットが発行された場合は自分の手持ちのチケットをいったん置いておいて、そちらを対応することもある。

Q.仕事の良いところと悪いところを教えてください。

SA:
(良いところ)
1.A社はこのような課題を抱えている、B社はこのような課題があるなど、複数のお客様とやり取りをするので、仕事中頭の切り替えのスピードが速くなった。
2.様々なお客様とやり取りをするので、幅広い業務知識を得られる。
3.ミーティングの量やお客様の数が多いので、「この時間でこれを終わらせよう」など自分の作業量を見積もる力が付いた。

(悪いところ)
あまりないが、あえて言うなら、SAはポストセールスのポジションなので、プリセールスの視点(売上をあげる)が足りなくなっていることを感じる。

テクサポ:
(良いところ)
以前はプリセールス(という職種)だったのだが、プリセールスをしていると要求レベルの高いお客様に時間をとられたりしたが、今はそれぞれのメンバーに均等にチケットが割り振られるため余力が生まれた。
加えて要点をまとめて話す技術、優先順位をつける能力などが身に付いた。

(悪いところ)
急に緊急度の高いチケットが来ることがあるため、一つのチケットを集中して取り組むことができない。

Q.評価はどのようにされる?

SA:定量的と定性的の両方。定量的の場合、お客さんへの貢献を月に何時間したか。定性的の場合、新しい製品についてどれだけ積極的に学ぼうとしたか。

テクサポ:こちらも定量的と定性的の両方。定量的の場合、チケットをこなした数やお客様からのアンケートによって評価される。定性的の場合、チーム全体に技術的なセッション(勉強会など)をどのくらい行ったか。

Q.(SAの方のみ)客先常駐で働くことはある?

SA:過去にはあったしありえることはあるが、昨今の状況を見てリモートのことが多い。オンラインの方が時間短縮になるし、KPI(人事評価)にも影響があるから。

Q.(SAの方のみ)SIerやITコンサルタントとは違う?開発はする?

SA:ITコンサルと似ているところはある。しかし大きく違うのは、ベンダーのSAは自分の会社の製品を使ってもらうようにすることが仕事。コンサルはいろんな製品組み合わせてパッケージつくって、提案するといったことが仕事。
コンサルは問題解決をする人。例えば、M&Aする前に、この企業をいくらで買った方がいいかの相談を受けたり、業務改革、新規事業を考えたりなど。
幅広いことをしたいならコンサル、専門的になりたいならSAだと個人的に思う。

参照

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