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CI/CD Conference 2023にSREチームで登壇しました

2023/04/03に公開

はじめに

お久しぶりです、Mです。2023年3月20日に開催されたCI/CD Conference 2023 by CloudNative DaysにSREチームで登壇していました!

CI/CD 2023

このカンファレンスは、国内インフラ最大級のイベントの1つで、最終的な参加者数は1400人ほどに上りました。
今年のテーマは「Continuousともに回す高速なアプリケーション開発ライフサイクル」ということで、アプリケーション開発者の私たちがSREとして開発ワークフロー改善に取り組んできたことを発表しました。

登壇した3人のうち2人は、今回がテックカンファレンス初登壇でした。不慣れで苦労もありましたが、無事に終えることができました。

今回は、プロポーザル提出から登壇するまでの話をまとめてみようと思います。

登壇情報📌

そもそもなぜ登壇したいと思ったのか?

きっかけは私が登壇しようとチームに声かけしたところからだったのですが、初登壇なのになぜそんな挑戦をしようと思ったかというと以下のような考えからでした。

1.自分たちの成長のため

発表を通じて、人にわかりやすく説明するために、知識の整理や深掘りをしたり新たに学んだりすることは多いと思っています。登壇駆動開発という言葉もありますよね。
成長することでチームに対してもより貢献できることが増えると思うので、登壇は”やり得”しかないというマインドは以前からありました。

今回はテーマ的にもフィットしそうだなと思ったのと、はじまったばかりのSREチームとして携わる領域への知見を深めたかったためでした。

2.カンファレンスを通じてみんせつを知ってもらいたい

SREチームとして改善活動を進める中で、シニアエンジニアをはじめとした人材の必要性を痛感していました。とはいってもそう簡単には採用ができないので、まずは技術ブログを開始し、外部への発信を強化していました。その中でもやはりインパクトの大きいテックカンファレンスへの参加は欠かせないと感じていました。

社内の取り組みをアウトプットすることで、みんせつという開発チームに対する理解を深めるとともに、技術カンファレンスに参加するような技術への関心が高いエンジニアに、みんせつの存在を認識してもらいたいと考えていました。

プロポーザル提出時に考えていたこと🤔

登壇を決意したものの、過去の登壇者を見てもメガベンチャーや有名な企業の方が多く、何よりCI/CDやインフラを専門とする人々が集まるカンファレンスで、私たちに語れるようなことは何だろうと考えていました。

CI/CDカンファレンスは投稿されたプロポーザルが一般公開されるという面白いシステムだったので、初めは他の方々の内容を参考に、スタートアップ企業での具体的な経験話を複数並べるスタイルで構成を考えていました。

しかし、恐らく具体的な実践内容を話をしたところで多少なり刺さるオーディエンスがいたとしても、スケールから違うレベルで同じようなことを実践している人たちからするとよっぽどそちらの方が技術レベルの高い価値のある話になると思い、自分たちの発表における独自性を、”インフラ専任者がいない”という所に置くことにしました。

その他にCI/CDカンファレンスのプロポーザルで難しいなと感じたのは、文字数制限です。
選定してもらう上で、自分たちが登壇した場合どのような発表を提供するか想像してもらいやすく情報を詰め込みたい所でしたが、それにはあまりに少ない文字数(確か250字以内)だったので、言葉の表現方法を工夫するなどして対処しました。

社内メンバーにもLTをして、プロポーザル提出を促してみるなどもした

提出後、選ばれるかはわかりませんでしたが、社内メンバーへも「4時間で出せるプロポーザル!※」という題でLTをし、書く上で工夫したことなどを共有しました。
(※提出を決めたのが締め切り間近だったため、実際にプロポーザルを練るのに使えた時間は数時間程度でした)

挑戦してみたいけど、どのような話に需要があるかわからないといった課題に対する提案や、選定者側の視点に立った話も行いました。

またそれ以外にも、社内のメンバーは登壇経験がないメンバーが多かったため、登壇することへの心理的ハードルをどう乗り越えるのかについても、初登壇となる自分だからこそ同じ目線で伝えられるだろうと思い話をしました。

登壇資料提出までの苦労と学び📝

私たちはオンライン登壇を希望していたため、登壇が決まってからおよそ1ヶ月後が発表動画の提出期限となっていました。
SREリーダーのIさんと作業を進め、上司のT郎さんにレビューしてもらうという繰り返しで、なんとか収録するまで持っていくことができました。

作業を進める中で難しかったのが、伝わりやすいストーリーの構成を組むということです。CI/CDの文脈に準えて取り組んできた内容を書くも、事実の羅列になってしまったり、バックエンドやフロントエンドの話が行ったり来たりして、客観的に見ると分かりづらいというフィードバックを受けました。最終的に、話している内容を明確に提示することを意識し、ある程度ストーリー構成にするといった所に落ち着きました。

またカンファレンスの趣旨や参加者層を意識して、何を話し、何を話さないかのラインを何度も引き直しました。例えば、「これは具体的な作業の話すぎる」や「話の展開がCI/CDから遠ざかってしまっている」といった点です。
自分たちは何を期待されて、何を伝えるべきかを考えながら資料を作ることで、CI/CDに対する理解も深まりました。

40分というロングセッションの部類に入るトークの長さも、登壇に慣れていない&新参者の分野での発表において、話の厚みの配分などで自由度が高まるため、悩むポイントでした。
深掘りできるところはある程度決まってはいたのですが、丁寧な解説を心がけストーリーを整えていった結果、全体的にバランスよく話せたのではないかなと思っています。

また、実際の作成作業以外では、業務との両立についても考慮が必要でした。
社内で初のテックカンファレンス登壇だったこともあり、登壇がhiringを一つの目的として、発表内容にも含ませている際にどこまで業務として扱うべきかの線引きが難しかったです。
今後より社内のエンジニアが登壇しやすいよう、これを機に、他社のように規定を設けることも検討していいかもしれません。

小話

比較的短い準備時間で苦労することも多かったですが、そんな私たちにビジネスサイドの人が労いのチョコを送ってくれました🍫
社内でも登壇を応援してくれているんだなぁと嬉しい気持ちになりました!

カンファレンスにオフライン参加してみた!🏃

登壇はオンラインだったのですが、会場の様子や感想を直接聞きたく、オフライン参加しました。

事前にどれくらいの人数が自分たちのセッションを聞いてくださるのかわからず、会場に向かうまではドキドキしていました。しかし、ありがたいことに会場は満席で、入ることができませんでした。

発表中の様子

また忙しい中、社長やビジネスサイドのメンバーもわざわざ会場に来てくれました。

参加者層としてインフラエンジニアが多いカンファレンスと聞いていたのですが、話を聞くとアプリケーションエンジニアやSREの方もそこそこ参加されており、他のカンファレンスと比較して幅広い層に見ていただけたのではないかと思っております。
またオンライン参加では生まれない人との交流が自然と発生したり、アクションしやすくなるのは、やはりオフライン参加ならではの良さですね。

まとめ

登壇を通じて、自分たちのやってきたことへの理解が深まったり、棚卸しができ、改めてこれから対処していくべき課題も整理できたと思います。
個人的には、これまでカンファレンス運営側の経験しかなかったので、登壇の難しさを身をもって体感でき、主催者として何をすべきかを別の目線で学ぶことができたため、運営としての経験値向上にも繋がる機会となりました。
今回の登壇が即時的な効果を生むわけではないので、社内でも継続的に登壇や技術ブログなど、何らかの形で外部へ技術発信をしていくよう推進していき、一緒に働きたいと思ってくれるエンジニアを増やしていければと思っています。

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