Chapter 03

シリーズ全16種類から最適な製品を選択

yoshitaka miyake
yoshitaka miyake
2020.10.01に更新

ラズベリーパイは全部で16種類あります。
シリーズによってWiFiモジュールやBluetoothの有無、CPUの速度が違ったりしますので目的に合った製品を購入しましょう。公式サイトで紹介される代理店はスイッチサイエンスとKSYです。
スイッチサイエンス:https://www.switch-science.com
KSY:https://raspberry-pi.ksyic.com

※以下紹介する価格は2020/10/01時点のスイッチサイエンスの価格です。

とにかく低コストの製品

圧倒的に低価格の製品は「Raspberry Pi Zero」シリーズです。
フリスクのケースに入るくらいの小型で注目されました。
ZEROシリーズは3種類ありますが、最もおすすめの製品は簡単にセットアップでき、無線機能も付いている「Raspberry Pi Zero WH」です。はんだ付けができる方は「Raspberry Pi Zero W」でも良いと思います。
以下、製品詳細です。

Raspberry Pi Zero V1.3

最もシンプルな機能で低価格ですが、代理店から1人1台までという購入制限があります。

Raspberry Pi Zero W

「Raspberry Pi Zero V1.3」に無線機能が追加された製品です。

Raspberry Pi Zero WH

「Raspberry Pi Zero W」にピンヘッダがはんだ付けされた製品です。

Raspberry Pi Zeroシリーズ共通性能

  • メモリ: 512MB
  • USB:microB(USB2.0) × 1
  • HDMI:miniHDMI × 1
  • 電源コネクタ: USB Micro-B
  • SoC: BCM 2835 SOC @ 1 GHz
  • 有線LAN:無
  • 消費電力:6.0 W

ハイエンドの製品

「Raspberry Pi 4 Model B」が2020/10/01時点でのハイエンド機種です。
Raspberry Pi 4 Model Bもシリーズがあり、メモリが2GB/4GB/8GBから選択できます。
1GBも製品上は開発されていますが、今では購入できなくなっています。
他の性能は同じです。
以下、製品詳細です。

組み込みに最適な製品

「Raspberry Pi Compute Module」シリーズはSoC・RAM・メモリのみが搭載されたモジュールです。DDR2-SODIMMと機械的に互換性のあるSoM (System on Module)のため、PCのメモリのように差し込んで使用する製品です。
以下は「Raspberry Pi Compute Module 3」の性能を紹介します。

  • 価格:660円
  • メモリ: 1GB
  • USB:無
  • HDMI:無
  • 電源コネクタ: 無
  • SoC: Broadcom BCM2837, 1.2 GHz quad-core ARM Cortex-A53
  • WiFi:無
  • BlueTooth:無
  • 有線LAN:無
  • 消費電力:3.5 W
  • URL:2GB https://www.switch-science.com/catalog/5681/

とりあえず触りたいだけの方

価格重視の「Raspberry Pi Zero WH」または、性能重視の「Raspberry Pi 4 Model B」を選択するのが良いでしょう。なお、本記事の電子回路の実験はスペックが低い「Raspberry Pi Zero WH」での検証を行いますので、どのシリーズでも対応できると思います。