リモート会議・テレカンに便利なマイクの選び方

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はじめに

この記事を書こうと思ったのは、某SNSで「1万円くらいの音質の良いマイクを買えと上司に言われた」という愚痴を目にしたからです。
もとの愚痴の要は「個人支出を強制されたくない」「1万円は安くない」というところにあるようですが、
個人的には 「1万円くらいの音質のいいマイク」は、リモート会議の課題を何一つ解決しない というところが気になったので、この記事を書くに至っています。

何が問題か

「音質」という漠然とした課題意識では解決すべき課題を見失ってしまう

どう解決するか

マイクで解決しうるもの

リモート会議の質を改善したいとして、マイクで解決可能な問題(マイクに依存して発生する問題)はせいぜい次の4つです。

  • 衣擦れ音の混入
  • 打鍵音の混入
  • ホワイトノイズ、ポップノイズ、吐息音の混入
  • モコモコとこもったような音になる(ネットワーク性能やマシンの性能によって発生する場合もある)

逆に、以下のような問題はマイクの質では(ほぼ)解決不能か、
大した効果が得られないので、金をかけるだけ無駄、コスパが著しく悪くなります。

  • 環境音・背景音の混入
    • マイクを口元に近づけることで、多少効果はありますが…
    • 指向性マイクを使ったとて、数畳程度の部屋では、反響した音がおおいに混入します。
    • 専用の部屋を用意する方がよほど現実的です。
  • 同居人の声の混入
    • 本当に無理。どうしようもない。
    • 子供の声なんぞ、気にするほうが悪人です。
    • 専用の部屋を用意する方がよほど現実的です。
  • 音がブツブツ切れる
    • 回線側の問題の場合はどうしようもありません
    • マシン性能の問題の場合、まったく関係ないとは言い切れませんが...エッジケースです
  • 声が小さい・滑舌が悪い
    • ハキハキ喋りましょ。筋肉。
    • そしてある程度は個人の特性なのでしょうがない。受け入れてもらいましょう。
  • 会社がお金を出してくれない
    • 困りましたね
  • 上司がものの相場を分かってない
    • 困りましたね

「音質が悪い」などと言われたら、何が問題か切り分けて説明を求めましょう。
「音質」などという曖昧な問題で切り込んで改善を試みても、何一つ解決しません。

問題の切り分け方

せめて問題がローカルな環境に依存しているのか、ネットワークの帯域によっているのかだけでも切り分けましょう。

リモート会議と同じ環境においてローカルで録音した上で、自分で聞いてみると良いでしょう。
もし自分では判断つかないというのであれば、苦情を受けた相手に、
録音したファイルを送りつけて確認してもらってもいいでしょう。

録音したものは何ら問題ないのに、リモート会議では問題がおきる、というのであれば、
およそネットワークの帯域、あるいはマシン性能の不足といったところなので、
マイクを改善するだけ無駄です。

マイクで起きる問題の解決策

  • 衣擦れ音の混入
    • → ケーブルが体に触れると発生するので、スタンド式のマイクを使いましょう
  • 打鍵音の混入
    • → ショックマウント付きのマイクを使いましょう
    • → アームスタンド式にしてマイクを口元に近づけるのも悪くありません
  • ノイズの混入
    • → ポップガードを付けましょう
  • モコモコとこもったような音になる
    • → 本当に質の悪いマイク(100円の品など)だと起こりえます。
    • → Bluetooth接続の混雑が影響している可能性があります。有線にしましょう。
    • → マイク以外の要因でも発生します。

これだけなら、全部セットの品で2,000〜6,000円程度の品がいくつかあります。
1万円の「音質の良いマイク」を買うよりははるかにパフォーマンスするでしょう。

購入時の注意点

色々書きましたが、これらのすべての解決策を講じられるマイクがあったとしても、

そもそも今のデスクに設置できるのか

は予めきちんと検討することをおすすめします。
アームスタンドにしても据え置きスタンドにしても、場所は取ります。

「音質」はどうすればいいのか

ここに挙げた問題以外の「音質」(いわゆる周波数特性など)で解決することは、あまり多くないです。
今どきは、よほど安いマイクでも「ネットワーク越しに喋る内容をきちんと拾う」程度の性能においてはほとんど何ら差がありません。

私はmaonoという質の低いメーカーのコンデンサマイクを使っています。
録音した音を聞くと、確かに細かいノイズは載っていますが、
質の良い歌声を配信したりするわけでもないので、まったく困っていません。

あなたが人気YouTuberだったり、声のお仕事をされていたり、
世の中の人にこの声をできるだけリアルにお届けしてほしい!と望まれているなら、頑張ってください。

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