CloudFormation を使って Amazon WorkSpaces 入門の前提環境を構築してみる
はじめに
Amazon WorkSpaces を簡単に検証してみたい!というときにピッタリのハンズオンである「Amazon WorkSpaces 入門」があります。
こちらは、WorkSpaces の構築に関する部分以外(VPC, NAT Gateway, Microsoft AD) などは CloudFormation を使って事前作成をする、という手順になっています。
ですが、「CloudFormation って使ったこと無いんだけど・・・」という場合は、チャレンジするのに抵抗がありますよね。
そこで、上記ハンズオンの前提環境を CloudFormation で構築する手順を詳細にまとめてみました
そもそも CloudFormation とは?
公式のドキュメントの紹介文は以下のとおりです。
AWS CloudFormation は AWS リソースのモデル化およびセットアップに役立つサービスです。リソース管理に割く時間を減らし、AWS で実行するアプリケーションにより注力できるようになります
つまり、「AWS の構成を設計図としてテンプレート化すれば、テンプレートから環境を自動的に構築してくれる」非常に便利なサービスが、CloudFormation です。
公式の Black Belt 資料の以下の図がわかりやすいですね。
AWS BLACK BELT ONLINE SEMMINER - AWS CloudFormation
今回は、WorkSpaces 入門の前段で必要となる、VPC や Microsoft AD などについては、テンプレートファイルを CloudFormation に読み込ませて、自動で作ってもらおう!という趣旨になります。
1. マネジメントコンソール から CloudFormation にアクセスする
- マネジメントコンソールにログインし、画面上部の検索窓に [CloudFormation] と入力
- 表示された [CloudFormation] を選ぶ
2. スタックを作成する
2-1. スタックの作成画面を開く
- [スタックの作成] を押します
2-2. テンプレートファイルを用意する
- CloudFormation の画面はそのままで、テンプレートファイルを用意しましょう
- CloudFormation のテンプレートが置いてある GitHub のリポジトリにアクセスします
- [<> Code] ボタンを押し、表示された [Download ZIP] を押します。
- ダウンロードした zip ファイルを解凍すると、中に
cloudformation.yaml
が入っています。これが今回使うテンプレートファイルです。
2-3. テンプレートファイルを用意する
- CloudFormation の画面に戻ります
- [テンプレートの準備完了] と [テンプレートファイルのアップロード] を選択して、[ファイルの選択] を押します
- ファイル選択画面が開くので、先程解凍した
cloudformation.yaml
を選びましょう - [次へ] を押します
2-4. スタックの詳細を定義する
- スタックに任意の名前をつけます、ここでは
WorkSpaces-Workshop
とします(私の画面だとworkspaces-handson
になってますが、公式手順ではWorkSpaces-Workshop
です) - ここで読み込ませたテンプレートファイルによって作成されるリソースは
スタック
としてひとまとまりのグループとして管理されるので、そのリソース郡につける名前です。 - [次へ] を押します
2-5. スタックオプションの設定
- 今回は特に設定を行わないため、最下部にある [次へ] を押します
2-6. レビュー
- 最後に、ここまでの設定の確認画面になります
- 特に問題なければ、画面下部の [AWS CloudFormation によって IAM リソースが作成される場合があることを承認します。] にチェックを入れて [送信] を押します。
2-7. 作成状況の確認
- 画面が遷移し、CloudFormation によるリソースの自動作成が行われます
- [スタックの情報] タブを選び、概要欄から [ステータス] の状況を確認しましょう。ここが
CREATE_COMPLETE
となるまでしばらく放置します。 - ステータスは右上の更新ボタンを押すとリフレッシュすることができます
- 完了まではだいたい 15 ~ 20 分ぐらいかかるので、別の作業をして待ちましょう
おわりに
以上が CloudFormation に yaml テンプレートを読み込ませて、自動でリソースを作成するまでの手順です。あとは WorkSpaces のリソースを手動で作るだけで、すぐに WorkSpaces を使い始めることができます。ぜひ「Amazon WorkSpaces 入門」を試してみてください!
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