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技術書は4種類存在する

2023/08/11に公開

こんばんは、素敵な夜ですね。
技術書を読んでいて思った事を書きます。

技術書は4種類存在する

技術書は4種類存在すると思いました。

  • 導入・ハンズオン本
    • 入門
    • (以下、自分の本棚にある本だと)「達人が教えるWebパフォーマンスチューニング」など
  • 解説本
    • ストーリーに沿った必要な解説
    • 「Rubyのしくみ」など
  • リファレンス本
    • 焦点を絞り網羅、適切な解説
    • 「SQLアンチパターン」など
  • 辞書本
    • 完全網羅、必要十分の解説
    • 「プログラマのためのSQL」など

この並び順の隣同士は同時に機能してもおかしくないかなと思いますが、それでも特化していけばいくほど同時機能しづらくなると思います。たとえばいきなり「Rubyのしくみ」でRubyをハンズオンしようとする人はそうそういないが、専門家であれば全くできない事はないというイメージです。

この4種別はベクトルであり、どれかに特化した本はどれかにおいて機能不全となる

  • 丁寧なハンズオンをすればリファレンスに使う時邪魔になってしまいます
  • 解説本で行われているような丁寧な解説をすると導入したい人にとってはノイズになります(ハンズオン本では、よく「この行はおまじないなので無視しましょう」という文章があります(一旦その書き方の是非はさておき))
  • 網羅的な本はリファレンスに使うには細かい情報が邪魔になります(ある程度相互互換的だとは思いますが)
  • 辞書本を導入に使える人は超熟練者です(辞書として優れるほど、導入には硬くなる)

まとめ

本を探すときは、今探している本がどれか気にしたいです。

本を評価するときも、今読んでいる本がどれか考えてレビューしたいです。
たとえば、最近仕事でDockerに困り、以前に買っておいたDockerの本を読みました。この本は、解説はわかりやすさ重視で的を射てないような感覚がしました。また、使いたいコマンドの解説はなくコマンドが列挙されているだけなので、リファレンスにも使えませんでした。しかしながら、今よりずっとDockerがわかってなかった頃、ぱらぱら眺めた時、なんとなくわかったような気がした事を覚えています。導入本は導入本として評価されるべきで、リファレンス本はリファレンス本として評価されるべきだと考えます。

なお、逆側の視点として、この気付きを書く側として役立てたい部分もあります。ただ、この視点はまとまった量の文章についての視点なので、役立てるにはまとまった量の文章を書く必要があります。いつか役に立つと良いなと思いました。

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