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Log Rollup🤪

2024/03/09に公開

ブロックチェーンを使用することで価値を実現可能であるものの、状態変更に常にコストが伴うとしたら経済的に存立し得ないアイデアを思いついたので、解決策を考えました。

技術的な必然として、ブロックチェーンの状態変更は、多くのアプリケーションが必要とする頻度を考慮すると、コストがかかりすぎてしまう。これは、ブロックチェーンを使用することで、何らかの価値を実現できるかもしれないいくつかのアイデアを喪失してしまうことを意味している。発生する状態変更をすべて、ログとして出力し、それをノードが解析し状態を復元することで、状態をオフチェーンで持つというアイデア、Log roll-upを提案します。

ブロックチェーンを、状態の遷移を示すログの出力機械としてみなすこのアイデアは、通貨を開発したり高額のアート作品を扱ったりする場合にはおそらく不向きであるものの、ある種の可能性を拡大する有効なアプローチになると思います。

このロールアップをより具体的に紹介するために、サンプルとして、オンチェーンMOBAを想定してみます。

Log Rollupを活用したMOBAゲームの状態管理

アクションのロギング

プレイヤーによるゲーム内アクション(例えば、NFTアイテムの使用)は、特定の情報を含むログとして出力されます。これにはアクションの種類、発生時刻、対象アイテム、およびアクションを行ったプレイヤーの識別子などが含まれます。

コンテキスト保証の実装

アクションロギングは、ゲームの現在状態やプレイヤーの認証情報を確認し、特定の条件下でのみ実行されるように設計されています。これにより、ゲームがログの無法地帯とならないように工夫します。

ゲーム終了後のログ解析とオンチェーン提出

ゲーム終了後、生成されたすべてのアクションログは集約され、解析されます。この解析によって、ゲーム中に発生した重要な状態変更が特定され、ゲームの最終状態を反映するデータがオンチェーンに提出されます。これにはプレイヤーのスコア、ランキング、獲得および使用されたアイテムなどが含まれ、ゲームの公正性と透明性が高まります。オンチェーン上に提出されデータは、Optiisticの場合のように一定期間の異議申し立て期間を設けてもいいかもしれないし、ログの解析と集計にChainLink Functionsを使用してもいいかもしれない。

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