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Professional Scrum Master I (PSM I)を取得した話

2024/04/06に公開

先日、Professional Scrum Master I (PSM I)という資格を取得したので、
この記事ではそちらについて書いていこうかと思います。

PSM Iってなに?

Professional Scrum Masterの名前の通りスクラムマスターに関する資格で、scrum.orgが認定している資格です。

scrum.orgといえば、スクラムを策定した一人でもあるKen Schwaberが運営しています。
つまり、PSMを取得するということはKen Schwaberに認められたと言っても過言ではない?ので、そう考えるとなかなか権威のある資格な気もしてきます。

スクラムの資格だと認定スクラムマスター(CSM)が有名ですが、必須である研修の費用が高額(場合によるが20万円ほど)で、試験難易度以外でハードルが高いです。
一方、PSMは3万円ほどの費用で受験も自宅でできるので、CSMを取得したいが手を出しづらいと思ってる人にはオススメかと思います。

PSMの情報

PSMにはI〜Ⅲのレベルがあり、それぞれの情報は以下の通りです。

PSM I PSM Ⅱ PSM Ⅲ
費用 200USD 250USD 500USD
制限時間 60分 90分 150分
問題数 80 30 24
合格点 85% 85% -
形式 選択式 選択式 小論・作文

全て資格の有効期限はなく、一度取得すれば更新は不要です。
また、言語は英語のみになります。
これについては、公式がGoogle翻訳の利用を推奨しています。

PSM Ⅲは小論形式で、特に合格点などは公表されていないようです。
また、申し込みを行い発行されたトークンを入力することで自宅のPCからすぐに受験することができます。

なお、最新の情報は公式サイトを確認お願いします。
https://www.scrum.org/professional-scrum-certifications

難易度・問題内容

難易度については個人的意見になってしまいますが、決して難しくはないと思います。
すでにスクラムをちゃんと実践できている人なら、数日の対策で十分合格は狙えるかと。

スクラムの知識的な問題(例:スクラムイベントのタイムボックスなど)だけでなく、「こういうシチュエーションではスクラムマスターはどのように行動したらいい?」といった問題も出題されます。
よって、ただスクラムガイドを覚えるというより理解する必要があります。
また、合格点が85%と結構高いので穴があったりすると合格は難しくなります。

これも個人的な意見ですが、そこまで意地悪な選択肢はない印象です。
回答に迷う問題があっても「こっちの方がスクラムっぽいな」という選択肢を素直に選んだら正答だったことが多いです。

勉強方法

とにもかくにも、スクラムガイドを読みましょう。
スクラムガイドから逸脱した内容は基本的に出題されないです(当然ですが)。

実際のアウトプットについては公式がサンプル問題を公開してくれています。
これは何周もして確認したほうが良いでしょう。

自分は基本的に上記2つで合格できました。

不安な方や、スクラムやアジャイル開発の経験が少ない方は書籍などで補足しても良いかと思います。
アジャイルマニフェスト
スクラム 仕事が4倍速くなる“世界標準”のチーム戦術
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
アジャイル開発とスクラム

非公式の問題集などが発売・公開されていることがありますが、古いスクラムガイドをもとに作成されているものもあるのでその点は注意しましょう。
例)スクラムガイド2020から「開発チーム」という単語が取り除かれ、スクラムチーム内のサブチームは認められていない

また、公式が下記で勉強方法について解説してくれているので、一読はしておくと良いでしょう。
https://www.scrum.org/resources/suggested-reading-professional-scrum-master

受験結果

受験後は結果をメールで送ってくれます。
なんと自分は96.3%の得点率で合格することができました!
手応え以上に高い得点を取ることができました、先述の通り迷った問題については素直に選択肢を選んだら正答することが多かったです。

カテゴリごとの正答率も教えてくれます。

最後に

このように自分はPSMを取得することができました!
ただ、どの資格もそうですが資格があるから仕事ができる、という訳ではないと思います。
自分はスクラムの知識の整理や、周囲にスクラムに関心があることを伝えられるきっかけになると思い取得しました。
興味ある方がいれば是非取得を目指してみてください!

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