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Raspberry Pi で広告ブロックサービスPi-holeの導入方法

2024/04/09に公開

Raspberry Pi に広告ブロックサービスを導入して、家庭内のネットワーク環境全体の広告を除去する方法をここに記します。

広告ブロックサービスの仕組み

PCのブラウザで広告をブロックするには、拡張機能を導入すれば実現可能です。しかし、全ての家庭内のネットワーク配下のデバイス(スマートフォン、スマートTV、ゲーム機)の広告を除去するには、広告ブロックサービスの導入が必要です。

広告ブロックサービスがインストールされたRaspberry PiをDNSとして設定することで、広告のドメインのIPアドレスをダミーのIPアドレスに置き換え、広告が表示されないようにするというのがその仕組みです。

広告ブロックサービスはPi-hole の他に Adguard Home というサービスもありますが、Adguardの運営会社はロシアです。政治的な理由があるため、オープンソースのPi-holeを採用します。

外部に公開せず、家庭内のネットワークのみにでの使用なら、どちらも大差はないです。

Pi-hole Adguard Home
WEB UI シンプル モダン、操作性良い
パフォーマンス 同等 同等

前提条件

初期設定済みのRaspberry pi

インストール

公式サイトを参考にインストールするスクリプトを実行します。
インストール最中に確認画面が表示されますが、自分の環境に合わせて適宜設定します。

curl -sSL https://install.pi-hole.net | bash

初期設定

Web画面のパスワード変更します。

pihole -a -p

Pi-holeのWebUIの初期ポートは80です。今後Webサーバー用途などにする場合は、ポート番号を変更しておきます。

sudo nano /etc/lighttpd/lighttpd.conf

## ポートを変更
server.port := 8000

sudo service lighttpd restart

DNSのクエリのリミット制限を解除します。

sudo nano /etc/pihole/pihole-FTL.conf

## DNSクエリが制限を解除
RATE_LIMIT=0/0

pihole restartdns

広告リストの追加

Web画面にて Group Management > Adlists へアクセスして、広告リストを追加します。

おすすめは以下サイトの緑色のリストです。

Adguard Homeと同じく政治的な理由(私個人、共産主義国家とは不倶戴天です...)でTiktokをブロックしたいので、以下のサイトを参考に広告ドメインリストを設定します。

ポルノを見ている男性は危機感を持ったほうが良いので、以下のサイトのpronリストを追加して禁欲します。

その他

広告ブロックサービスによって、ショートリンクなどのサービスが誤ってブロックされることがあるため、下記コマンドにてホワイトリストを追加します。

pihole -w t.ly www.bit.ly bit.ly ow.ly tinyurl.com cdn.optimizely.com split.io s.shopify.com

Pi-Hole の更新したい場合は以下のコマンドでバージョンアップ可能です。

pihole -up

まとめ

以上が Raspberry Pi で広告ブロックサービスPi-holeの導入方法でした。
pi-hole自体は軽量ソフトのため、高いスペックを必要とせず、Raspberry pi zeroにも導入可能です。自宅に余っているPCがあればPi-hole導入するのも悪くありません。

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