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ポスドク1,2年目の競争的研究費の申請の体験談 (前編)

2023/12/11に公開

はじめに、Limitation

・著者について
博士号取得に時間がかかった族。すぐ調子にのる。記事を読んてもらうとわかるが、こんなに世話の焼けるポスドクいないと思う。学生で出した/獲ったのはDC1のみ。
・ラボの異動について
博士論文のサブミットくらいで現ラボ行きを決めた(はず)。所内で異動だったので「ジャーナルから返信が無いうちは新しいラボの仕事をして良いよ」と言ってくれた前ボスのお陰でスタートダッシュをきれた(リバイスで分散されたけど実質3ヵ月くらいかな?)。
・現ラボについて
少人数で新しいラボ。現ボスはラボの方向性を明示してくれている。お金の心配もしたことがない(本当に感謝)。なので、現ボスの「助成金出しなさい」とそのアフターケア(添削)をしてくれるのは、私の成長の為だと思う(本当に感謝)。
・研究推進室について
大学のURAの他に、著者の所属する研究所は独自に研究推進室という支援部門を持つ。アカデミア、製薬、海外経験のある人を揃えている。対応スピード凄い。企画/サポート、全てが有難い。
・申請書の内容について
自分のやりたいことでも、ボスから承った私の担当分を書いても良い、という感じだった。書き始める前にこんな感じで書きますが良いですかって一応確認している。全く新しいこと考えられる能力もないので、ラボの大きなテーマの延長線上である。
・その他
時期とか回数は失念したのでご容赦下さい。子はその時期に色々な方から頂いたり、自分で気付いた要点なので、特定の子ではありません。

ポスドクの始まり、研究費獲得へのプレッシャー

私はポスドクになったと同時に、研究費獲得へのプレッシャーにおびえていた。理由はたぶん3つ。①現雇用であるフェローシップ(給料と研究費が付く)の面接で、偉い先生から「この研究費で満足せずに積極的に出しなさい」と言われた。②現ボスに初期の面談で「研究費は自分の名前でどんどん獲ってください」と複数回言われた。③前ボスは研究費を獲ることに重点を置き(それにイラつくこともあったのは過去の話)、前ボスも先輩も獲れていた。なので、前ラボでは研究費に困ったことはなく、やりたいことがやれた(本当に感謝)。
そして、ポスドクが始まったと同時にどんな予算があるか調べ始めた。研スタやスタートアップ(JSPSと京大内ファンド)やJSTのACT-Xはもっと前に出せたはずので、遅かったと反省している(過去の自分に一発ビンタをくらわせたい)。

子曰く:申請書を出せ、研究も進めろ、当たり前だ。
(他のラボに実験を習いに行ったときに、ポスドクさんがボスから予算獲ってこいと言われたことない、と仰ってて少し驚いて気が緩みそうになった。ラボによるよね。)

民間助成金

ポスドクになって初めて書いた申請書は、民間の助成金だった。募集の時期が色々なので、個々で確認する必要がある(これが本当に面倒)。推薦が必要な場合は案内メールが来てから3日とかで締め切ってしまうのでいくつか逃したが、出せるものは出した(いくつかは身分不相応なところに出してしまった私にボディ)。
数年ぶりに0から申請書を書いた。内容は、現ボスの大きなゴールに対して少し自分で考えた実験計画を足したものが殆どだったと思う。現ボスに見てもらった一言目が、Too 科研費 like、と言われた。DC1しか書いたことなかったので、こんなものだと思っていたので右ストレートをくらった。現ボスが民間に出した助成金を拝見させて頂いた。確かに科研費では見たことないようなカッコいいフレーズや図が並んでいた。特に民間は、難しい専門用語を使わずにテーマの伝え方を分かりやすく、ということを意識できなかった。

2年目でもいくつか出して結果待ちである。上記の反省点を踏まえたけど、前落ちたところはその時気が乗らなかったり見落としてたりで出さなかった自分に頭を持って膝蹴りをしてやりたい。申請書の書き方が成長したか確認できないじゃないか!

子曰く:相手によって、言葉の使い方、研究内容の伝え方、図の作り方を意識して変えろ。

JSPS 若手

JSPSの登竜門というと研スタ?(orスタートアップ?)、若手、それに学振PD(これだけ給与付き)だと思う(若手は博士取得後8年以内で複数回獲れるらしい)。まず、私は所属組織が変わらなかったのでPDには出せなかった(変わらない人は対象となりません、と明記してあるのに出してダメだった強者を知っている)。そしてオーバードクターをしていたので、スタートアップや研スタに出せなかった。そして若手である。民間の内容とは少し異なるが、承った内容について書いて、私のToo科研費な癖が活きたのではないかと思う。1年目だったが、スタートダッシュをきれたおかげで少しだけデータを添えることが出来た。まず現ボスにみてもらい、URAさんと研究推進室さんに何回か見てもらい、民間助成金と比べたら劇的によくなった。
次の3月で今貰ってる若手がきれるのに、なぜか今年出さなかった。甘えです。本当にすみません。横蹴りでもくらってろ!

子曰く:3ヵ月前から書き始めろ、URAさんや研究推進室さんなど受けれるサービスは有難く享受しろ。

JST ACT-X

JSTのACT-Xはその時の国の研究方針に従ってテーマが決まっていて、それぞれに総括1人と10人以上のアドバイザーがいて、さらに細かい戦略目標が複数項設定されている。事前に説明会が開かれ、そこで統括の先生のお言葉と質疑応答がある(申請には関係ないが、領域会議やアドバイザーの訪問など、科研費などのお金貰って報告書だすだけとは違う)。
申請書は戦略目標の一つに合わせて書く。申請する人はテーマ相談からできるということだったので、研究推進室さんとURAさんに連絡した。今のテーマと戦略目標の一つがマッチしそう、というふんわりした状態でお話させて頂いたが、私の中ではその場で内容がバチっと決まった。それくらい有難いアドバイスを頂けた。とりあえず書いて現ボスへ、1か所指摘された実験の意味を追記して2回目を出した(はず)。URAさんと研究推進室さんへ。前回と同様何回も見てもらった。
書類審査が通り、候補者全員面接があった。面接の練習までURAさん、研究推進室さんからサポートを頂いた。有難いことに模擬面接には担当でないURAのスタッフさんも参加してくれた。頂いたアドバイスからイントロとか初めの方のスライドを替えた気がする。
面接当日はZoomだった。総括、アドバイザーなど20人 vs 私だった。部屋に他にだれも居ないことを確認するためにカメラを一周回して部屋を見せてくれ、と言われる。今まで船場吉兆みたいなことあったのだろうか(おもろ)。時間を少し超す位質問を受けた。厳しい質問もなく、背景となる分野への質問が多かった。

子曰く:分かりやすくて適度に大きなゴールを設定し、それを軸に作り上げろ。始めの1ページで面白そうと思わせろ。

結果まとめ

・民間はこれまで全落ち。 初めの方の申請書は目も当てられない。ひどい。落ちるのは当然だった。ただ皆様のおかげで段々と成長している。今の結果待ちの申請で初めての民間助成金採択は近いと信じたい。(心の奥底で民間助成金をなめている自分がいたらローキックをかましたい。)
・若手とれた。 現ボス、URAさん、研究推進室さん本当にありがとうございました。
・ACT-Xとれた。 現ボス、URAさん、研究推進室さん本当にありがとうございました。
(ACT-Xは基本2.5年で、さらに選ばれしものが加速フェーズ(+1年1人?1000万位)として継続できる。激アツである。しかしACT-X以外に時間をかけてしまっていて、厳しいかもしれない。。2.5年は驚くほどあっという間だ、、、)

後編に続きます。
(私の雇用と給料とメンタルヘルスに繋がる内容を含むか含まないか悩み中。)

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