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品質保証(QA)JSTQB Foundation Level新シラバスのキーワード解説!
品質保証(QA)と品質管理(QC)
品質保証(QA)と品質コントロール(QC)は、ソフトウェア開発において重要な役割を果たしますが、それぞれ異なる焦点とアプローチを持っています。
品質保証(QA)
品質保証は、プロセスの実装と改善に焦点を当てたプロセス指向の予防的アプローチです。QAは、良い品質のプロダクトを生み出すために、良質なプロセスを確立し維持することを目指しています。
- プロセスの改善: QAは開発プロセスとテストプロセスの両方に適用されます。
- 予防的アプローチ: 問題が発生する前に、プロセスの品質を確保し、継続的な改善を促進します。
- プロジェクト参加者全員の責任: QAは、プロジェクトに関与するすべての人に責任があります。
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品質コントロール(QC)
品質コントロールは、プロダクト指向の是正アプローチで、適切な品質の達成を支援するための活動に焦点を当てています。QCの目的は、製品自体の品質を評価し、問題や欠陥を識別して修正することです。
- テストの役割: QCの主要な形式の1つであり、製品が要件や仕様を満たしているかを確認します。
- その他のQCアクティビティ: 形式的手法(モデル検査や定理証明)、シミュレーション、プロトタイピングなどが含まれます。
- 是正的アプローチ: 既に存在する問題や欠陥を特定し、それらを修正することに重点を置きます。
QCとQAの関係
- テスト結果の使用: QCではテスト結果を使用して欠陥を修正し、QAではテスト結果をフィードバックとして使用して、開発とテストプロセスの効果性を評価します。
- 補完的な役割: QCとQAは、品質を向上させるために互いに補完し合います。QCは製品の問題を特定し修正することに重点を置き、QAはプロセスの品質を向上させることで、問題が発生するのを予防します。
要約すると、QCは製品の品質を直接的に評価し改善することに焦点を当てているのに対し、QAはプロセスの品質を向上させることにより間接的に製品の品質向上に貢献します。両者は、高品質なソフトウェアを開発するために重要な役割を果たしています。
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