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デグレート DevOpsとマイクロサービス時代のQA キーワード解説

2024/04/30に公開

デグレートとは?

デグレード(英語での一般的な表記は "regression")とは、ソフトウェア開発において、新たなコードの追加や既存コードの修正が原因で、以前には存在しなかったバグが発生すること、または既に修正されたはずのバグが再発することを指します。これは、新しい機能の実装や既存機能の改善、セキュリティパッチの適用など、ソフトウェアに対する変更が原因で起こります。

DevOpsとマイクロサービス時代のQA: 高品質なソフトウェアを目指してに出てくるキーワードを解説しています。

https://youtube.com/shorts/F80B5FGVqpg

QA観点でのデグレードへのアプローチ

デグレードの検出

QA(品質保証)の観点からは、デグレードを早期に検出することが重要です。これには、リグレッションテストが効果的です。リグレッションテストとは、ソフトウェアの更新後に、以前のバージョンでテストされ、合格したテストケースを再実行することで、新たなバグや不具合が導入されていないことを確認するプロセスです。リグレッションテストは、自動化されていることが多く、変更があるたびに迅速に実行できるようになっています。

デグレードの予防

デグレードを予防するためには、コード変更時に影響範囲を正確に理解し、変更が及ぼす影響を評価することが重要です。これには、ソフトウェアのアーキテクチャや依存関係を明確に理解すること、適切な単位テストと統合テストを実施すること、そして変更管理プロセスを遵守することが含まれます。

デグレードへの対応

デグレードが発生した場合、迅速な対応が必要です。これには、問題の根本原因を特定し、適切な修正を行い、再度リグレッションテストを実施して修正が有効であることを確認するプロセスが含まれます。また、将来的なデグレードを避けるために、発生した問題とその解決策をドキュメント化し、知識の共有を行うことも重要です。

まとめ

デグレードはソフトウェア開発における避けられない問題の一つですが、適切なテスト戦略、変更管理プロセス、そしてチーム内のコミュニケーションを通じて、その発生を最小限に抑え、迅速に対応することが可能です。QAの役割は、これらのプロセスを支援し、ソフトウェアの品質を維持することにあります。

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