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状態遷移テスト JSTQB Foundation Level新シラバスのキーワード解説!

2024/02/13に公開

状態遷移テストは、ブラックボックステスト技法の一つで、システムやアプリケーションの振る舞いをモデル化する方法です。このテストでは、ソフトウェアやシステムが取り得るさまざまな状態と、それらの状態間での遷移をテストします。この技法の目的は、システムが特定の条件下で正しく動作するかを検証することです。

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状態遷移テストの主要な要素は以下の通りです。

  1. 状態遷移図 システムが取り得る状態と、それらの状態間の遷移を視覚的に表現した図です。各遷移は特定のイベントによって引き起こされ、場合によってはガード条件によって制限されます。

  2. 状態表 状態遷移図を表形式で表したものです。行は状態を、列はイベントを表し、セルは特定のイベントと状態の組み合わせによる遷移を示します。

  3. カバレッジ基準 状態遷移テストには、全状態カバレッジ、有効遷移カバレッジ、全遷移カバレッジの3つの主要なカバレッジ基準があります。

    • 全状態カバレッジ: システムのすべての状態を少なくとも一度は通過することを目指します。
    • 有効遷移カバレッジ: すべての有効な遷移を通過することを目指します。
    • 全遷移カバレッジ: 有効な遷移だけでなく、無効な遷移もテストします。

状態遷移テストは、特に状態が多く、遷移が複雑なシステムやアプリケーションに適しており、特定のイベントや条件下でのシステムの振る舞いを正確に理解し、テストするのに役立ちます。また、欠陥の発見に役立つだけでなく、システムの動作の理解を深めるのにも有効です。

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