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RESTful DevOps, マイクロサービスにおけるQAに関するキーワード解説

2024/04/24に公開

RESTfulとは

RESTfulは、WebサービスやAPIの設計において、リソース指向のアーキテクチャスタイルを採用することを指します。REST(Representational State Transfer)は、クライアントとサーバー間の通信においてステートレスなやり取りを行い、リソース(データやサービスの機能)を一意に識別するURI(Uniform Resource Identifier)に基づいてアクセスします。RESTfulな設計では、HTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETEなど)を使ってリソースに対する操作(読み取り、作成、更新、削除)を行います。

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QA観点でのRESTfulなAPIの利点と注意点は以下の通りです。

利点

  • 標準化と予測可能性: RESTful APIはHTTPプロトコルとそのメソッドを利用するため、標準化されたインターフェイスを持ちます。これにより、APIの振る舞いが予測可能になり、テストケースの作成が容易になります。

  • ステートレスな通信: RESTfulな通信はステートレスであるため、各リクエストは独立しており、過去のリクエストやセッションの状態に依存しません。これにより、テストの再現性が向上し、個々のAPIエンドポイントを単独でテストすることが可能になります。

  • 自己記述的なURL: RESTful APIではリソースに対する操作がURLとHTTPメソッドによって直感的に理解できます。これにより、テスト中にどのリソースに対してどの操作を行っているのかが明確になり、テスト計画の策定が容易になります。

注意点

  • 状態管理のテスト: ステートレスな設計のため、アプリケーションが状態をどのように扱っているかを理解し、テスト計画に組み込む必要があります。例えば、認証トークンの扱いや、複数のリクエストに渡る業務処理のテストなどが挙げられます。

  • エラーハンドリングの一貫性: RESTful APIではクライアントに返されるエラー応答のフォーマットとステータスコードが一貫していることが重要です。テストでは、異なるエラーシナリオで適切なエラーメッセージとHTTPステータスコードが返されるかどうかを検証する必要があります。

  • セキュリティテスト: RESTful APIはインターネット上で公開されることが多いため、認証、認可、入力検証、データ保護などのセキュリティ要件を満たしているかを厳格にテストする必要があります。

RESTfulな設計はAPIテストの標準化と効率化に貢献しますが、上記のような特性を理解し、適切なテスト計画を立てることが品質保証には不可欠です。

DevOpsとマイクロサービス時代のQA: 高品質なソフトウェアを目指してに出てくるキーワードを解説しています。

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