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ディスカバリートラック DevOps, マイクロサービスにおけるQAに関するキーワード解説

2024/04/12に公開

ディスカバリートラックとは

デュアルトラックアジャイルは、開発プロセスを「ディスカバリートラック」と「デリバリートラック」の二つに分けて同時に進行させるアプローチです。ここで、「ディスカバリー」トラックは、製品や機能のアイデアを検証し、ユーザーのニーズや問題点を深く理解し、実装する価値のあるソリューションを探求するフェーズです。QA(Quality Assurance、品質保証)の観点から「ディスカバリー」を説明します。

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ユーザー中心の探求

ディスカバリートラックでは、製品や機能が実際にユーザーの問題を解決するかどうかを検証することが中心です。QAの観点からは、このフェーズでユーザーの視点を取り入れ、ユーザーストーリーや受け入れ基準を明確にすることが重要です。これにより、後続のデリバリーフェーズで開発する機能がユーザーの期待に合致するかを早期に検証できます。

リスクの特定と軽減

ディスカバリートラックでは、新しいアイデアや機能に関連するリスクを特定し、どのように軽減するかを検討します。QAの観点からは、機能的なリスクだけでなく、技術的な実現可能性、性能、セキュリティといった非機能要件のリスクも考慮する必要があります。リスクを前もって識別し、対策をプランニングすることで、開発プロセス全体の品質を向上させることができます。

仮説駆動のテスト設計

ディスカバリーでは、仮説を立て、それを検証するための最小限の製品(MVP)やプロトタイプを設計します。QAの役割は、これらの仮説に基づいてテストシナリオを設計し、実際にユーザーテストを行うことにより仮説の妥当性を検証することです。このプロセスを通じて、実装すべき機能の優先順位を正確に決定できます。

フィードバックループの確立

ディスカバリートラックは、早期のフィードバックを得て、製品方向性や機能のアイデアを迅速に調整することを目的としています。QAは、フィードバックを収集し、分析するプロセスに積極的に関わることで、製品がユーザーの期待に沿ったものになるように貢献します。また、フィードバックを基にテスト戦略や品質基準を調整することも重要な役割です。

デュアルトラックアジャイルにおけるディスカバリートラックでは、QAが製品開発初期段階から関与することで、ユーザー中心のアプローチを強化し、リスクを軽減し、品質を全体的に向上させることが可能になります。これ

により、より価値の高い製品を迅速に市場に提供できるようになります。

DevOpsとマイクロサービス時代のQA: 高品質なソフトウェアを目指してに出てくるキーワードを解説しています。

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