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リスクベースドテストとエクスポージャーコスト JSTQB Advanced Levelテストマネージャ資格のキーワード解説!

2023/11/11に公開

リスクベースドテストとエクスポージャーコスト

リスクベースドテストでは、「エクスポージャーコスト」は特定のリスクが実現した場合に組織が被る損失のコストを評価するために使用される技法です。このコストはリスクの発生確率とそのリスクが実現した際に発生する影響の積によって計算されます。

エクスポージャーコストの60秒動画解説!

https://youtube.com/shorts/4rTJsVbyyQk?feature=share

エクスポージャーコストの計算方法

  1. リスクの特定
    潜在的なリスクを特定します。

  2. リスクの確率評価
    リスクが発生する確率を推定します。

  3. リスクの影響評価
    リスクが実現した場合の損失の大きさを金銭的に評価します。

  4. エクスポージャーコストの計算
    確率と影響の評価を乗じてリスクのエクスポージャーコストを算出します。

  5. リスク優先順位付け
    計算されたエクスポージャーコストに基づき、リスクに優先順位を付けます。

事例

電子商取引サイトのセキュリティ侵害リスクを例に取ると、侵害の確率が1%、侵害による損失が100万ドルとした場合、エクスポージャーコストは以下のように計算されます:

エクスポージャーコスト = リスクの確率 × リスクの影響
エクスポージャーコスト = 1% × 100万ドル = 1万ドル

この計算により、年間で見込まれる損失リスクが1万ドルであることが分かります。この情報を基に、リスク軽減のための投資額を決定することができます。リスクベースドテストプロセスでは、エクスポージャーコストを使用してテスト活動の優先順位を設定し、リソース配分を効果的に行います。

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