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カバレッジアイテム JSTQB Foundation Level新シラバスのキーワード解説!

2024/02/08に公開

カバレッジアイテムは、テストの文脈において、テストケースがカバーすべき特定の要素や条件を指します。これらのアイテムは、テストプロセスにおいて、ソフトウェアやシステムの特定の部分や機能が適切にテストされているかを保証するために使用されます。異なるテスト技法は、異なる種類のカバレッジアイテムを使用します。以下に、いくつかのテスト技法におけるカバレッジアイテムの例を示します。

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  1. 同値分割法(EP) この技法では、カバレッジアイテムは同値パーティションです。テストケースは、識別された全てのパーティション(有効・無効含む)を少なくとも1回はカバーする必要があります。

  2. 境界値分析(BVA) この技法では、カバレッジアイテムは境界値と隣接値です。2値BVAでは、各境界値とその最も近い隣接値の両方をカバーする必要があります。3値BVAでは、各境界値とその両側の隣接値をカバーする必要があります。

  3. デシジョンテーブルテスト この技法では、カバレッジアイテムは実行可能な条件の組み合わせを含む列です。テストケースは、これらの列を全てカバーする必要があります。

  4. 状態遷移テスト この技法では、カバレッジアイテムには状態、有効な遷移、および有効および無効な遷移が含まれます。全状態カバレッジ、有効遷移カバレッジ、および全遷移カバレッジは、それぞれ異なるカバレッジ基準を提供します。

  5. ステートメントテスト ここでは、カバレッジアイテムはコード内の実行可能なステートメントです。テストケースは、すべてのステートメントを通過することを目指します。

  6. 探索的テスト このアプローチでは、カバレッジアイテムはテストセッション中に識別して確認する要素や事象です。探索的テストでは、テスト担当者がテストを実行しながら学び、テストケースを進化させます。

これらのカバレッジアイテムの目的は、テストプロセスの全体的な完全性と効果を確保し、未テストの部分がないことを保証することです。カバレッジアイテムを用いることで、テストケースの設計が体系的になり、ソフトウェアの重要な部分が適切にテストされるようになります。

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