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クラス図 DevOps, マイクロサービスにおけるQAに関するキーワード解説

2024/04/17に公開

UMLのクラス図とは

UML(Unified Modeling Language)のクラス図は、ソフトウェアの設計段階で使用される図の一種で、システム内のクラス(オブジェクトのテンプレート)、それらのクラス間の関係、および各クラスが持つ属性(データ)とメソッド(機能)を視覚的に表現します。クラス図を使用することで、開発者はシステムの構造をより深く理解し、オブジェクト指向設計のプロセスを効率化できます。

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QA(品質保証)の観点から見たクラス図の活用方法は以下の通りです。

テスト計画の作成

クラス図を分析することで、どのクラスがどの機能を持っているかを把握し、それぞれの機能に対するテストケースを計画することができます。また、クラス間の関係を理解することで、統合テストやシステムテストの際にどのコンポーネントを組み合わせてテストするかを決定できます。

リスク分析

クラス図を用いて、システムのキーコンポーネントを特定し、それらのコンポーネントが関連する機能のリスクを分析することができます。例えば、多くのクラスから参照される中心的なクラスに問題があると、システム全体に影響を及ぼす可能性があるため、そのようなクラスに関連する機能をテストする際には特に注意が必要です。

回帰テストのスコープ決定

クラス図は、システムの変更がテストにどのような影響を与えるかを理解するのにも役立ちます。特定のクラスが変更された場合、そのクラスだけでなく、関連するクラスにも影響が及ぶ可能性があるため、変更に関連するクラスを特定し、回帰テストの範囲を決定するのにクラス図を使用できます。

ドキュメントとしての活用

クラス図は、システムの構造を視覚的に表現するため、新しいチームメンバーの教育資料や、テストプランの一部としてドキュメントに組み込むことで、システムの理解を深めるための参考資料としても活用できます。

以上のように、UMLのクラス図はQAプロセスにおいて多方面で活用することができ、テスト計画の策定、リスク分析、回帰テストのスコープ決定、ドキュメント作成などに役立ちます。

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