🎸
品質コスト JSTQB Advanced Levelテストマネージャ資格のキーワード解説!
品質コストの概要
「品質コスト」とは、製品の品質を確保・維持するためのコストのこと。以下にその主要なカテゴリと特徴をまとめます。
品質コストの60秒動画解説!
1. 予防コスト:
- 分類: 自発的コスト
- 目的: 品質問題が発生する前に品質を確保するための活動
- 例: トレーニング、プロセス整備、品質計画の作成、マネジメントレビュー、監査
2. 評価コスト(または、検出コスト):
- 分類: 自発的コスト
- 目的: 製品の品質を確認・評価するため
- 例: テスト、技術的なレビュー、テスト環境のセットアップ、ツールの導入
3. 内部不良コスト(または、内部故障コスト、内部失敗コスト):
- 分類: 非自発的コスト
- 目的: 製品リリース前に発見・修正される品質問題
- 例: 不具合の修正、再テスト、遅延によるコスト、受け入れテストでの欠陥修正
4. 外部不良コスト(または、外部故障コスト、外部失敗コスト):
- 分類: 非自発的コスト
- 目的: 製品リリース後に発見・対応する品質問題
- 例: 顧客サポート、製品の回収・交換、品質問題によるイメージ低下、訴訟
ポイント
- 予防コストと評価コストは開発者やテスト担当者がコントロール可能な「自発的コスト」。
- 内部不良コストと外部不良コストは、一度発生するとコントロールが難しくなる「非自発的コスト」。
- テストマネージャは、これらの品質コストを理解し、効果的なテスト戦略やプロセスを構築することで、経済的な観点からも最適な品質確保を目指す必要がある。
ポイントの詳細:
-
テストのコスト = 評価コスト + 内部故障コスト
- テストのコストには、テスト活動そのもの(評価コスト)と、そのテスト活動中に検出された欠陥の修正にかかるコスト(内部故障コスト)が含まれます。
-
内部故障コスト < 外部故障コスト
- 製品がリリースされる前に検出・修正される欠陥のコスト(内部故障コスト)は、製品がリリース後に検出される欠陥のコスト(外部故障コスト)よりもはるかに低く抑えるべきです。
- 外部での欠陥は、顧客の信頼低下、サポートコストの増加、再リリースの必要性、訴訟リスクなど、多くの追加コストを伴うことが多いです。
Discussion