🎸

ステートメントカバレッジ JSTQB Foundation Level新シラバスのキーワード解説!

2024/02/14に公開

ステートメントカバレッジは、ホワイトボックステスト技法の一つで、ソフトウェアのコード内のすべての実行可能なステートメントが少なくとも一度はテストによって実行されることを目指します。このカバレッジの計算は、テストによって実行されたステートメントの数をコード内の全実行可能ステートメントの総数で割り、パーセンテージで表すことによって行われます。

https://youtube.com/shorts/Q23jKQzS4uA?feature=share

ステートメントカバレッジが100%に達する場合、コード内のすべてのステートメントがテストケースによって実行されたことになります。これは、コードの各部分が少なくとも一度は実行され、潜在的な欠陥を露見させる機会があることを意味します。しかし、すべてのステートメントを実行しても、すべての欠陥が検出されるわけではありません。特にデータ依存の欠陥や、特定のパスの実行を必要とする欠陥は見逃される可能性があります。

また、ステートメントカバレッジはコード内のすべてのブランチをテストしているわけではないため、完全なテストを保証するものではありません。たとえば、ある条件下でのみ実行されるコードのブランチがテストされていない可能性があります。このため、ステートメントカバレッジはブランチカバレッジを補完するために使用されることが多いです。ブランチカバレッジは、条件付き文(例えば if...then 文や switch/case 文)のすべての結果をテストします。ブランチカバレッジが100%であれば、ステートメントカバレッジも100%であると言えますが、その逆は必ずしも真ではありません。

Discussion