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研究に関する知見と情報共有の苦悩を聞いてくれ

2023/06/22に公開

このポエムについて

このポエムは、筆者が研究に関する知見と情報共有を行う際に発生するちょっとした悩みを書いたものです。内容のすべては個人的な経験と見解でありエビデンスはありませんので、酒の肴くらいで読んでください。筆者もお酒を飲みながら書いています。

もしかしたらタイトルから愚痴や批判を期待している人もいるかもしれませんが、筆者自信が生活の中で悩んでいる至極当然のことをポエムにしているので、そのようなことは全く含まれていません。

筆者について

筆者はしがないアカデミックの研究者で、専門は何かしらのオペレーションを行う際に発生する知見やノウハウの保存、共有、活用です。広い意味での運用についてのIaCやAutomationに近い考え方で研究しています。ゴリゴリの新規性や新しい技術を利用するというよりは、一般化、ユーザブル、近年でいうところの、誰一人取り残されない。のような、みなさんが普段の業務や現場で取り組んでいることに近いことを研究分野としています。

詰まるところの苦悩とは

結局のところ悩んでいるのは二つあります。

  • システムの運用や自動化、ノウハウの共有については実際に業務として取り組んでいるエンジニアが多く、先端的な課題や問題、これらをどのように解決しているのかという情報が、技術系記事やSNSに多く公開され共有されています。そのため、現在研究している内容をリアルタイムで記事やSNSで情報を共有して様々なコメントをもらいたいが、学会に投稿する必要があるため、捉え方によっては研究倫理やポリシーの観点から問題が発生する恐れを考慮すると気軽に共有しにくい。みなさんはどうしてますか?ということ。

  • これに付随して、みなさんからもらった意見や知見の集合、ノウハウ、well-knownなことをどのように論文にリファレンスするのかというのも困っていて、例えばそれがどんなに、そうだよね。みんなそう思っているよね。という内容であっても、[1] daiya, "研究に関する知見と情報共有の苦悩を聞いてくれ", Zenn 2023/06、と書くと、エビデンスはこれ?何か標準化や論文としてまとまっていないの?となるのではないか。ということ。

です。

ここからポエム

ここからが筆者の苦悩についてのポエムです。長くなりそうなので、お酒を飲みながら夜に小説投稿サイトのように後悔しながら更新していきたいと思います。
最終更新:2023/06/21

このポエムで取り扱う知見や情報について

研究領域について

まず現在筆者が身を置いている状況と研究領域、またどのような知見や情報を共有したいのかについて簡単に説明します。

筆者の研究領域としては、既存のシステムの管理運用やそれに伴うセキュリティ運用(SOC、CSIRTなど)で発生する知見やノウハウ、技能を、組織内だけではなく多くのエンジニア、オペレーターが共有、再利用可能な仕組みやアーキテクチャを考えることを取り扱っている。

この研究領域を聞くと、それってあのクラウドサービスで、あのソフトウェアで、あのCI/CDで、あの自動化基盤で、と今まさに現場で利用されているさまざまな製品や取組みが思い浮かんだように、みなさんが思っている学術での研究、例えば、最先端の技術や全く新しい考え方や新規性のある研究とは違うのかなと思うかもしれません。

筆者の行っている研究分野が解決できる課題としては、管理運用の標準やホワイトペーパーなどの、言うが易し行うが難し問題、大きな組織や企業、クラウド事業者のベストプラクティスなどの、人材や組織体制、パワーの違いによる自組織ではできない問題です。これらを解決できると考え日々取り組んでいます。

学術組織における研究のはじまり

筆者に所属している組織を例に研究がどのように始まるのか、そして終わるのかについて少し話したいと思います。もちろんすべて個人の考えと意見なので他にも様々な形態があると思いますのがご了承ください。

研究のはじまり

研究のはじまりについては、それこそ多岐にわたると思います。その中から大きく以下の2種類を例に挙げます。

  • 自分で課題を見出す、アイディアが沸く、何かしらの取り組みの最中に副産物として生まれるなど、能動的なスタート
  • 産官学連携などで共通の課題があり参画する、共同研究として企業がすでに困っていることについて取り組むなど、受動的なスタート

研究をはじめる

次に実際に研究をはじめる段階について、予算と研究の取り扱いについて、2つの段階に分けて例を挙げます。まず、研究を行っていくためにも当然予算がなければ継続していくことは困難です。予算がなければゴールである成果を発表することも難しいです。中には学会はすべて自費でというところもあるかと思います。ではどのような予算があるのかについて本ポエムに関係ありそうな部分を紹介します。まず自発的なスタートを切った場合について例を挙げます。

  • 予算をとらない
  • 所属組織で計上される研究費を利用する
  • 外部の研究費を獲得する
  • (クラウドファンディング)

次に研究の取り扱いについて述べます。研究を行う大きなゴールとして論文や書籍を執筆する、学会に提出し発表する、特許を取得する、新製品やサービスを開始するなど研究成果を何かしらの形にして社会やコミュニティに還元することです。これを行うためには研究をしている最中の研究内容や結果をどのように取り扱うかを考えるということが必要になってきます。これは研究の中に何かしらの形で新しい部分があり、研究成果が第三者によって盗用されることを防ぐために重要となります。具体的な例としては、企業との共同研究や修士、博士の学生が成果として誰よりも先に発表したいなどです。これにより外部の研究資金や企業との共同研究では、研究成果の取り扱いを定める方法としてNDAを締結するかと思います。

※大学におけるNDAの例

研究内容の共有

ここまでで取り上げた例だけでも、図のように一口に研究といっても様々な状況下で行っていることが一般的な例ではありますが理解できたかと思います。

これらのことから、取り組んでいる研究や研究を取り巻く環境から、研究内容をどこにどのように共有するべきか、できるのかがなんとなく見え、これらをもとに様々な人たちに意見をもらうことで研究を進めていくわけです。

最終更新:2023/06/21 次はこれらを筆者に当てはめてどのような情報を共有したいのかについて書く予定です。

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