開発マシンで愛用してるツールセットを晒す
はじめに
私はマシンを乗り換える時に前の環境を維持・再現よりも、心機一転・環境もリニューアルするのが好きです。その中でもずっと手元に置き続けている、愛用品と呼べるソフトウェアたちをまとめておこうと思います。
なお私の中で Excel は表計算ソフトではなく、データ加工・スクリプト生成ツールの扱いです。
前提として OS は Windows 11 Pro になります。
OS 設定編
Windows 初期設定でどうしても真っ先にこれをやらないと困る・落ち着かないというものたち。
初手は基本ソフトウェアということで。
フォルダーオプション
エクスプローラーを起動して上部の三点リーダー「…」>オプション。
拡張子を表示する
- 表示タブ>登録されている拡張子は表示しない: OFF
開発や調査において多様な拡張子を使い、それらを区別するために見えないとめちゃ困る。
スクラッチで軽くコードやスクリプト、バッチを書く時は「新規テキストドキュメント.txt」を拡張子を含めてリネームしてから、右クリック>エディタで編集する事も多い。
<余談>
Windows 11 (の途中から?)になって、エクスプローラー上で拡張子だけのファイル名に変更できるようになったのは、長年 Windows を使ってる中で一番の衝撃でした。
ドットから始まる .env
みたいなファイルはもはや拡張子だけみたいな所があるので、手間がかかって仕方がなかった。
隠しファイルを表示する
- 表示タブ>ファイルとフォルダーの表示>隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する: ON
ソフトウェアやツールによってはしれっと隠しファイル・フォルダーを作って管理データを置いてる事がある。挙動把握するためにも知っておきたい。
あと AppData、あんたは隠れずに常に出てきなさい。
右クリックメニューを旧仕様に戻す
「その他のオプションを確認」のアレ。むしろその他の方にメインの用事があるのよ。
※SHIFT+右クリックすると一時的に旧仕様に戻ります。
効率に大きく関わるのでレジストリ設定で変えます。
以下のコマンドを実行して {86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}
キーとその配下を作ります。サインインしなおすと反映されます。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32" /ve /t REG_SZ /f
全般
- 最近使用したファイルを表示する: OFF
- 頻繁に使用されるフォルダーを表示する: OFF
- Office.comのファイルを表示する: OFF
特に「頻繁に使用されるフォルダー」は重要で、エクスプローラー左のフォルダツリー上部に表示される「クイックアクセス」の整理をしやすくします。
これで愛用フォルダーをクイックアクセスにドラッグ&ドロップしてお気に入り化して、任意の順番に並び替えできます。
Windows 個人用設定
Windows アイコンをクリックで表示されるアレ。アプリを多く並べたいので、おすすめとかニュース類のフィードは徹底的に消します。
Windows 10 時代のカテゴリ分け、何で無くなったんでしょうね…便利だったのに。
スタート
- さらにピン留めを表示する
- 最近追加したアプリを表示する: OFF
- よく使うアプリを表示する: OFF
- 最近開いた項目をスタート、ジャンプリスト、ファイルエクスプローラーに表示する: OFF
- ヒント、ショートカット、新しいアプリなどおすすめを表示します: OFF
スタート>フォルダー
- 設定: ON
- エクスプローラー以下: すべてOFF
アプリ - 日常編
開発以外にも多方面で毎日活躍してくれてる愛用品たち。
Google Chrome
言わずもがな。メインで利用するブラウザーです。
それと合わせてインストールするブラウザー拡張たち。
便利系
-
Event Merge for Google Calendar
複数人の Google カレンダーを見るのに重宝 -
Wildfire
ブラウザー操作を記録・再生・マクロ実行できるワークフロー型RPA、E2Eテストにも。 -
GoFullPage
スクロールしながらページを丸ごとキャプチャしてPNGで保存できる -
Disable Automatic Gain Control
ブラウザーのマイク音量調整がたまにおかしいので、切り分けお試し用。 -
DeepL翻訳
英語ページ上で範囲選択したセンテンスだけ訳せれて便利。専門用語も精度良い。
開発系
React ベースの Web アプリ開発がメインなのでそれくらい。
PowerShell 7
よほど限定された状況じゃない限りコマンドプロンプトより PowerShell を使う。
コマンドの処理結果を変数として受け取って保存し、後から加工・ループ出来るのは楽。
起動は「Win+R」→「pwsh」で Enter。
7-Zip
ZIP圧縮・展開1つとっても細かな設定ができるし、複数ファイルへの分割圧縮もできる。
なによりISOイメージや、FAT/NTFS/EXT/VHD/VMDK/WIM等のディスクイメージすらマウントせず扱えるのが便利すぎです。
サクラエディタ
CRLF/LF/CRの改行コードの違いを表現できてチェックできるし、1行ごとに違っていてもそのまま扱えるのが何気にありがたい。数100MBのバイナリファイルも扱う(見るだけ)こともあるが、ある程度耐えてくれる。
辞書ファイル設定して単語補完できたり、正規表現で独自ルールセットを作ればマニアックなアウトラインのツリー階層が作れるのは重宝する。
SmoothCSV
CSVファイルを扱うのに便利すぎ。
一種のデータベースとして扱えるのでSQL(H2 Database文法)でクエリ発行して変換・集計すらできる。ログデータの時刻変換や絞り込み、単位変換や計算でよく使う。
何よりCSVファイルを開いたら 0001
みたいなのを勝手に数値 1
にしてしまうような事も無いので、安心してデータ検索・加工ができる。
カンマ区切り以外にもタブや任意の区切りや囲い文字が扱えて、相互変換できるのも嬉しい。
paint.net
ちょっとした画像加工ツールとして重宝してます。
画面ショットなど画像データがクリップボードに入ってると、新規作成時にその画像サイズでキャンバス生成してくれるので何気ない使いやすさがあります。
レイヤー組みや切り抜き、色調変更、透過処理など基本的な機能があってガチ加工しないならこれで必要十分という感じです。
SETUNA
※本家サイトが既に閉鎖されていて、別の方がメンテナンス→さらにフォークしたバージョン。
常駐させてショートカット「SHIFT+CTRL+Z」でいつでもすぐにキャプチャできるようにしてます。パネルのように切り取られて浮き上がった画像をダブルクリックすると、サイコロ状に小さくできるのでサクサクと画像とスクラップのに便利。
そのままCTRL+Cで画像データとしてコピーできるので、資料に張り付けたり上で紹介の paint.net に新規作成&貼り付けコンビネーションが楽だったりします。
アプリ - ツール編
特定のシーンや、いざという時に準備しておく、ひみつ道具的な愛用品たち。
PuTTY GDI
少し背景を透かしておしゃれ気分で使えるGDI版の SSH/Telnet/シリアル通信端末です。
Shift_JIS をはじめ、IMEの挙動なんかも安定していて使いやすい。Linux サーバーや、ネットワーク機器の保守では欠かせない存在です。
FavBinEdit
バイナリファイルを見る機会はかなり少ないが、いざという時に。とはいえ、扱う時はディスクイメージの類で数GBを扱う事が多いかも。
EUC、JIS、ShiftJIS、UTF-8、UTF-16 と日本語関連の文字セットをほぼカバーしているのがやりやすい。バイナリの世界で見るとShiftJISのコード体系は変態…もとい試行錯誤されたMS-DOSの時代からある歴史と工夫の塊を感じる。
SystemInformer (Process Hacker)
旧名 Process Hacker。超高機能なタスクマネージャー+αという感じ。
何といってもツリー構造でプロセスの起動関係が分かるのが良いのと、GPU 関連もかなり細かく観察できます。
ファイルハンドルなんかのリソース開き具合が見れるので、ファイルやフォルダがロックされて削除や移動が出来なず困ったみたいな時に、どのプロセスが離さないのかとか調べて強制解放とかプロセス回りには鬼に金棒という感じです。
TCPView
SystemInformer がプロセスに特化してるなら、TCPView に特化しているツール。netstat
コマンドの GUI 版ともいうべき存在で、どのアプリ・サービスが何番ポートを開いて待機してるのか見るのに重宝します。
USBDeview
USB デバイスが要求する消費電力が一覧で見れ、何かしらのトラブル調査で使う。
キーボードを始め配信機材や、USBハブ付きモニターなど身の回りのデバイスがUSBまみれ。
FileSum 64bit版
32bit版しかなかった頃からお世話になってる。
とにかく軽快&フォルダ配下の総量を視覚的にグラフ表示してくれてるので、ファイル整理のオトモになってる。
CrystalDiskMark
気軽に試せれるディスク性能評価ツールではド定番。公式応援キャラの水晶雫ちゃんが可愛い。
仕事では仮想マシンの中に入れて仮想ディスク・SANの構成評価に使う事がほとんど。
アプリ - 開発編
git for windows
ソースコード管理には欠かせない。
PowerShell からダイレクトに使いたいので SourceTree とは別に入れる。Windows で使う時の罠といいますか、ハマりどころは autocrlf
問題だと思う。
SourceTree
git の差分やブランチ状態がグラフィカルに見れるのはやっぱり良い。
コミットメッセージ書いたりとか、インタラクティブ・リベースでコミット調整が楽なのでこればかり使ってる。
git を内包しているが、上で個別インストールしたほうを使うように変更して統一した設定で動作するよう調整している。
Visual Studio Code (VSCode)
専ら開発は VSCode でやってる。そつなく使えて、拡張も豊富にそろってるのでしっかり整備すれば色々なアシストが効くのが助かる。
もうテキストエディタ一本でやってた時代には戻れない。
DBeaver
ビーバーなDBクライアント。PostgreSQL を扱うのに本当に重宝する。
リレーションを張っていれば、自動的に ERD を描いてくれるし、一覧で表示した値をクリックすればリレーション先のテーブルへジャンプしてくれる。
接続設定を開発用・本番用などと分類できて、事前に接続警告やコミット動作を変えれたりできるのも良い。
Insomnia
REST API クライアント。OAuth認証やAWS IAMも扱える。
標準でBASE64エンコード・デコードが出来て、他のリクエスト結果を参照できるのでリクエストチェーンが組みやすい。プラグインを入れて、パラメーター設定を色々と動的生成・補助できるのが便利です。
入れているものリスト。
- insomnia-plugin-flexible-jwt
- insomnia-plugin-jwtcreator
- insomnia-plugin-jwtdecode
- insomnia-plugin-nanoid
- insomnia-plugin-query-parameter-tag
- insomnia-plugin-request-body-hmac
JWT 系が多め。
Docker Desktop
docker のオトモ。WSL 2と共に利用しています。
これが有るのと無いのとで開発体験がかなり違うといっても過言じゃないです。気軽に違う環境を作れるのが本当に楽ですね。
入れてる拡張。
- Live Charts
- PortNavigator
- Volumes Backup & Share
VirtualBox
最近は Windows で docker とも共存できるようになったのでありがたい。
フルスタックで Windows Server 系の環境を立てて検証なり開発をする事もあるのでやはり必要です。
さいごに
ざっと使ってるツールを列挙しつつ、どんなところが気に入ってるかも紹介してみました。
ソフトウェア選定の参考になれば幸いです。
それではまた!
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