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React×TypeScriptではじめるVitest

2023/07/10に公開

きっかけ

この issue を見て Vitest の存在を認知しました。

https://github.com/zenn-dev/zenn-editor/issues/419

↑ は構成等よくわからないので対応しようとは思わなかったのですが、自分が作ったboobyであれば規模も小さくて移行の練習にはもってこいだと思いました。

そのためにまず基本を知ろうと思い、Vitest について調べたのがこの記事を書くきっかけです。

Getting start

今回は vite でプロジェクトを作成するところから。

Vite プロジェクトの作成

npm create vite@latest

React と TypeScript を選択します。

Need to install the following packages:
  create-vite@4.4.0
Ok to proceed? (y) y
✔ Project name: … vitest-react
✔ Select a framework: › React
✔ Select a variant: › TypeScript

Scaffolding project in /Users/yoshidakengo/project/vitest-react...

Done. Now run:

  cd vitest-react
  npm install
  npm run dev

あとは npm install と npm run dev をしろと言われているので、やります。

ここまで 3 分。爆速です。

知らなかったのですが Vite のプロジェクトを作るとカウンターが表示されるんですね。

ちょうどいいのでこのままこのコンポーネントはテストに利用していきます。

Vitest のインストール

Vite プロジェクトを作成しただけでは Vitest はインストールされないようです。

npm install -D vitest

それから React コンポーネントを Vitest でテストを行うためには testing-library/react と testing-library/jest-dom と jsdom が必要なので、インストールしていきます。

npm install -D jsdom @testing-library/react @testing-library/jest-dom

テストの実行まで

必要なライブラリ等のインストールが完了したので、テストの準備をしていきます。

eslint の設定

ここからvitest.config.tsを作成するのですが、eslint のエラーが出ます。

今回はこのエラーを最初に黙らせておきたいので、.eslintignoreを作ってファイル内にvitest.config.tsを記載しておきます。

vite.config.ts.eslintrc.cjsも同様にエラーが出ているはずなのですが、今回は関係ないので.eslintignoreに記載しておきます。

vite.config.ts
vitest.config.ts
.eslintrc.cjs

vitest.config.ts で jsdom の設定

では本格的に Vitest の設定を入れていきます。

まずはvitest.config.tsを作成します。このファイルを作成することでvite.config.tsに優先される形で Vitest の設定が可能となります。

詳しくは以下のリンクを参照。

https://vitest.dev/guide/#configuring-vitest

作成したvitest.config.tsの中身は以下の通りです。

import { defineConfig } from 'vite'

export default defineConfig({
    test: {
        include: ['src/tests/**/*.test.tsx'],
        environment: 'jsdom',
    },
})

これでテスト対象を srt/tests 配下の*.test.tsxのみとしています。

テストコードの作成

App コンポーネントに対して、「Vite + React」が表示されているかのテストを書いてみます。

import '@testing-library/jest-dom';
import { render, screen } from '@testing-library/react';
import { expect, test } from 'vitest';
import App from '../App';

test('renders h1 text', () => {
    render(<App />);
    const headerElement = screen.getByText("Vite + React");
    expect(headerElement).toBeInTheDocument();
});

実行はnpx vitestで行います。

無事に通ることが確認できました。

ここまでで最低限テストを実行することはできたので、以降はもう少し Vitest の機能について見ていきたいと思います。

カバレッジの出力

テストカバレッジの出力に必要な設定を行います。

コンソール上にカバレッジを出力

この場合は単にnpx vitest run --coverageを実行するだけです。

vitest のカバレッジ出力形式には、v8istanbulが指定できるようなのでデフォルトはv8になっています。

(初回実行時に v8 のパッケージをインストールするか聞かれます)

ファイルにカバレッジを出力

Vitest のファイル出力形式はtext,html,clover,jsonのいずれかを指定できます。

https://vitest.dev/guide/coverage.html#coverage-setup

今回は html ファイル形式でcoverageフォルダに出力してみます。

import { defineConfig } from 'vite'

export default defineConfig({
    test: {
        globals: true,
        include: ['src/tests/**/*.test.tsx'],
        environment: 'jsdom',
        coverage: {
            reporter: ['html'],
            reportsDirectory: './coverage'
        },
    },
})

コマンドは同じくnpx vitest run --coverageです。

感想

React でもかなり簡単に Vitest を始めることができることがわかりました。

他にも Mock や Snapshot についてもドキュメントに詳しく書かれていたので、そのあたりも特に困ることなく導入ができそうです。

https://vitest.dev/guide/snapshot.html

https://vitest.dev/guide/mocking.html

ちなみに速度ですが、クラスメソッド様が掲載されている結果を見ると Jest に比べて Vitest 非常に早いことがわかります。

体感で早いとなるレベルでした。

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