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読書感想:技術書の読書術

akitsujiakitsuji

読書感想:技術書の読書術

0.前提

・あくまでも読書感想であり、内容の要約ではありません

1.対象書籍

「技術書」の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック

2.感想

そもそも私がこの本を手に取ったきっかけとして、最近私の中にある下記2つの悩みに対し、
解決の糸口を見つけることができないか、というところでした。
・ある技術書を読み終えても、数日後には大部分忘れあまり身になっている気がしない
 → より身になる(?)読書術があれば知りたい
・最後まで読み切るのにひどく時間がかかっている(気がする)
 → 効率よく読み進める方法があれば知りたい

結論として、それぞれの課題に対し本書ではある程度の方向性が示されていたように感じます。
一つ目に関しては、単純に技術書を一冊読んだだけでその分野に対して理解を深める(身になったと感じられる)ことには限界がある、というところです。

これまでは、例えばアーキテクチャに関する理解を深めたいと思ったときに、その中で評判のよさそうな一冊を探し、それを購入し通読するといったスタイルをとっていました。
それに対し、本書では同じジャンルの本を複数冊購入して読み進める、という方法が提案されていました。
それにより、以下のような効果が得られるようです(自分の中で咀嚼した表現にしています)
・共通して述べられている内容があればそれは本当に大切なことである(理解の掘り下げ)
・共通して述べられていない部分は別の側面を知ることができる(知識の幅が広がる)

言われてみれば「確かに」となりました。
一冊の技術書を繰り返し読むことももちろん大事ですが(それは本書でも述べられている)、
知識の幅を広げる・多角的に学ぶという観点において、同ジャンルをテーマとした別の技術書を読むことの方が、効率がよいというところで腑に落ちました。(なお、経済的なダメージはある)

二つ目に関しては、そもそも自分が丁寧に読もうとしすぎている、というところが問題だと感じました。
一度読んだ際にわからないところは素直に飛ばし、後から読み直したり、別の本で同様の内容がないか見てみたりするなどして、まずは「一度読み終えること」を重点に進めるがよさそうです。

なんとなくこれまで、一冊の良書を読み進めることがよいと思っていましたが、それだとその1冊を読むのに気合を入れすぎていて、結局最後まで読み切れない・理解できない箇所が出てくると心が折れる・モチベが続かない・・・といったことが多々ありました。
ある勉強したい事柄(ジャンル)の技術書を何冊かをまずはざっと読んでみて、理解を多角的に深め・広げていく、というテクニックは実践してみたいと思います。
フランクに技術書を楽しみつつ身に着けていけたらと思います。