仕事において組織の文脈の中で貢献していく必要があります。ここでは、実践的思考にもとづく組織内スキルとして重要なポイントを2つまとめます。
この Chapter では、 2.ネットワーク構築 についてまとめます。
2. ネットワーク構築
ネットワーク構築とは、人脈を広げ、信頼を築き、継続的に関係を維持することです。
この Book では、企業内でのつながりを想定しています。
2.1. ネットワーク構築の重要性
ネットワーク構築の重要性には以下のような要素があります。
2-1-1. 協力者の獲得
より広い範囲で人脈を広げ、信頼を得ることで、部門やチームをまたいだ協力が必要な際に、協力者を得やすくなります。
2-1-2. 情報の相互流通
より広い範囲で人脈を広げ、信頼を得ることで、部門やチームやを組織内の情報や、専門領域をまたいだ知見を得ることができます。また、こちらの状況や知見も同様に提供することで、組織内に多様な情報が循環しやすくなります。
2-1-3. キャリアの進展
より広い範囲で人脈を広げ、信頼を得ることで、社内に新しいビジネスが立ち上がるときや、新しいポジションが発生するときや、自分が能動的に社内異動をしたい場合に声がかかる可能性が高まります。また、多様なつながりがあることで、そもそも新しい挑戦に機会が生まれている事をいち早く知ることができます。
2-2. ネットワーク構築のアクション
ネットワーク構築のためのアクションには以下のような要素があります。
2-2-1. 認知を広げる
自分の存在を広く知ってもらっていると、相手から認識されやすく、つながりを作りやすくなります。知ってもらうことに関しては、 『Chapter 10 成果の可視化』 が参考になります。
2-2-2. つながりを広げる
社内の様々な機会を通してつながりを広げます。広げる手段として、例えば以下のようなものがあります。
- 部外にまたがる懇親会
- 社内の勉強会
- 社内の趣味コミュニティ
- 横断的なタスクフォース
- 部門をまたいだ業務
2-2-3. つながりを強化する
挨拶程度のつながりで留まらず、関係を強化していくことが必要です。
つながりの強化に関しては、相手の助けになるのが有効です。自分の知見を提供したり、人の顔つなぎをしたり、直接協力するなどです。逆に、相手からの助けを快く受け入れるのも相互の信頼関係の強化につながります。頼り、頼られ、互恵関係を作りましょう。
2-2-4. つながりを維持する
一度できたつながりは枯れないように、定期的にやりとりする機会を作って関係を維持しましょう。