Chapter 01無料公開

はじめに

Naoki Mochizuki
Naoki Mochizuki
2021.10.08に更新
このチャプターの目次

はじめに

「AWS」や「インフラ」と言われると、皆様はどんな印象を持たれるでしょうか?

恐らくこの本を手に取って下さっている方々は「難しい」「ややこしい」といったイメージをお持ちなのでは無いかと思います。

それはなぜかと言うと、言葉の意味、概念がイメージできないからです。

例えば、「VPCのCIDRは何で設定しましょうか?」と聞かれても、そもそもVPCやCIDRという言葉の意味が分かっていなければ適切な判断ができませんし、
「どんな通信であれば許可しますか?」と聞かれても、サーバ構成の全体像が頭に描けていなければ、全ての通信を許可するのが適切なのか、それとも特定の通信のみを許可するのが適切なのかの判断ができないかと思います。

私もその一人でした。
そんな中で、分からないながら調べ、人に聞き、かなりの時間を費やしてやっとの思いで自作のRailsアプリを公開できた時の感動は、今でも鮮明に覚えています。

そして、「しっかりと学んだことを記録として残そう」 という思いと、「これから同じようにAWS入門をされる方々の助けに少しでもなれれば」 との思いから2016年にQiita上に執筆したのが、「世界一丁寧なAWS解説シリーズ」でした。

お陰様で同シリーズは好評を頂き、5部作合計で11,500以上のLGTM、ストック(2021年8月現在)、Google検索で「AWS Rails」という検索ワードでは1位に表示されるようになりました。

ですが、執筆当時から5年ほど月日が経過し、当時の情報もだいぶ古くなってしまいましたので、内容を一から全て見直し、2021年バージョンとして再執筆したのが本書となります。

最初は軽い気持ちで「今の情報に合わせて書き直すか!」と思い立ち書き始めたのですが、
なんだかんだで書き始めるとこだわりが出てきてしまいまして、
結局のところ、リライトに約3ヶ月間を要し、画像の数は元記事の約4倍、ボリュームは5万字overにまで膨れ上がってしまいました。。

ですがその分、より分かりやすく、よりAWS入門者の助けとなれる一冊が出来上がったと確信しております。

本書は、AWSを利用してアプリケーションの稼働環境を構築し、実際にRailsのアプリケーションをその環境下で公開してみる、という一連の流れをまとめたものになります。
そしてその中で、都度登場する意味不明な単語や概念を一つずつ潰していきながら、終わる頃にはインフラの基本的な知識も身につけてしまおう。 といったサブテーマも設けております。

ですので、出来るだけ専門用語には解説を付け加えました。
言葉の意味や概念を理解していただいた上で、インフラ初心者にありがちな「よく分からないけどとりあえず言われた通りにやってみよう」という状態を可能な限り排除するように心掛けております。

きっと、本書が読み終わり、アプリケーションが無事に公開できた暁には、あなたの中の「難しい」「ややこしい」といったイメージが、「難しそうだけれども、なんとかできそう」に変わっていることと思います。

本書が、あなたの学習の一助となれることを祈っております。