Chapter 03

Marvelous Designer 購入した服をMetaHuman に合わせる

秋葉三笠
秋葉三笠
2025.01.24に更新

はじめに

  • 購入モデルを別のアバターに調整する方法を解説しております。
  • Auto Fitting、Fitting Suirt、Garment Fitting Suit の解説をします。
  • Marvelous Designer をMD と省略します。
  • MD では服をGarment(ガーメント) と呼称します。
  • MD では布をPattern(パターン) と呼称します。

1.購入したジャケット、ズボンを開く

今回使用するモデルはこの2つです。
今回は制作者様とアバターが同じなので、上下同時に行います。
https://connect.clo-set.com/detail/3fe61509dcc842b8b5b734499287951e

https://connect.clo-set.com/mypage/purchase?pageNo=1&itemId=2767e44edf2446d99957b090ba52f76e

モデルはこちらで購入できます。
https://connect.clo-set.com/

1.ジャケットのプロジェクトデータをダブルクリック
.zprj か.zpac をダブルクリックするとMD が起動します。

2.パターンを全選択して邪魔にならないところに退避させる
ズボンをインポートした際に重ならないように、2D Window 上のパターンを移動させます。

3.ズボンをインポートする

ダウンロードしたプロジェクトデータが見つからない場合は、拡張子を変更します。
Avatar(アバター)は読み込みません。

読み込み完了

2.調整

読み込みは完了しましたが、パターンの位置が離れすぎていたり、貫通していたりするので修正します。

1.パターンを整理する

2.メッシュ解像度を調整する
パターンを選択し、Property Editor > Solidfy > Simulation Properties > Particle distance の値を確認します。
MD からUE5 にエクスポートする際の推奨値は20mm
限界値が10mm、5mmは確実に落ちます。

3.ジャケットとズボンの貫通をつまんで修正する
スペースを押すとシミュレーションが始まり、3D Window 上でガーメントをつまむと移動できます。

が、つまんでもどうにもならないものもある。

シミュレーションを回しっぱなしにすると何故か治っていたりします。

4.パターンを少し話してシミュレーション
ガーメントを選択し、正面に少し移動させます。

シミュレーションを開始し、30秒程度放置するといい感じに馴染みます。

いい感じに馴染みました。

3.MetaHuman に着せる準備

MD には別のアバターで作成した服を自動的に合わせる、Auto Fitting という機能があります。
この機能を使用するには、この2つが必要。

パーツ 機能
Avatar Fitting Suirt
Garment Garment Fitting Suit

現行のMD のバージョンでは自動的に作成されます。
MD 12以前に作成したアバターとガーメントにはFitting Suit無い場合があります。

4.Fitting Suirt

1.Fitting Suit の有無を確認
3D View > Avatar > Show Avatar Fitting Suit
選択肢してワイヤーフレームが表示されれば、Fitting Suit は作成済みです。
今回は作成済みですが、解説記事なので作成します。

Fitting Suit を表示させると動作が重くなりますが、そういうものです。

2.Fitting Suit を作成
Fitting Suit を作成するには、アバターを選択してCreate Fitting Suitを選択します。

Fitting Suit を作成するには、アバターを選択してCreate Fitting Suitを選択します。

Create Fitting Suit Window が表示されたら、ハイライトされている場所に線を引きます。

マウスは自動的にペンツールになり、円の3点を引きます。
大雑把でいいです。いい感じにやってくれます。
指示通りに線を引いたらApplyで確定し、保存ウィンドウがポップされます。

https://youtu.be/2FDtnHPc3go

MD のライブラリーのディレクトリに保存しないとFitting Suit は作成されません。
C:\Users\Public\Documents\MarvelousDesigner\Assets\Avatar\Avatar

保存しているのはプロジェクトデータではなく、アバターデータ(.avt)です。
ここにFitting Suit とメッシュが格納されます。

これでFitting Suit は完成です。

5.Garment Fitting Suit

Garment Fitting Suit の作成は簡単です。

1.Garment Fitting Suit を表示
3D View > Avatar > Show Garment Fitting Suit

2.シミュレーション
Fitting Suit があるアバターでシミュレーションを行います。

3.プロジェクトを保存
ガーメントを保存でもOK。拡張子は.zpac

このディレクトリに保存しないとGarment Fitting Suit は作成されません。
C:\Users\Public\Documents\MarvelousDesigner\Assets\Garment

4.ライブラリーからガーメントを読み込み
ライブラリーに保存したガーメントが表示されるので、ダブルクリックで開きます。
赤いワイヤーフレームが表示したらGarment Fitting Suit は完成です。

6.MetaHuman の体を読み込む

Library > Avator > MetaHuman m_tal_nrw_combinedをダブルクリック
前章で作成した体型を選択。

1.Fitting Suit の有無を確認
3D View > Avatar > Show Avatar Fitting Suit
選択肢してワイヤーフレームが表示されれば、Fitting Suit は作成済みです。

7.AutoFitting

MetaHuman とガーメントを読み込むと、サイズが大きく異なります。
これを合わせる為にAuto Fitting を行います。

1.Re-Target Draping

完了。
オーバーサイズに見えるので、パターンの拡大縮小で調整することもできます。

参考動画

  • MD 公式解説動画。

https://www.youtube.com/watch?v=IvWy4kA4nAI

  • MD 公式解説動画。

https://www.youtube.com/watch?v=-hIYQHzgeTE

  • 最強のチュートリアル。it only works for a simulated garment. とエラーコードが出た際の対象方法

https://www.youtube.com/watch?v=OBV3twmTj2c