最後まで読んでいただきありがとうございます。ここまで読んでくださった読者の方は、Google Earth EngineのAPIを利用した基本的な衛星データ解析ができるようになりました。
近年、多くの衛星データが無料で公開されているため、環境変動や災害対策、都市開発をはじめとして、昨今では戦争の状況をモニターするのにも利用されています。また、国内では高校の社会科の地理が必修化やドローンの発展でリモートセンシングに注目が集まるなど、衛星データ利用はますますの発展が期待できる領域です。
本書ではGoogle Earth Engineやシェープファイルを中心に、あくまで基本的な内容しか解説していません。そのため、より本格的に衛星データを利用して解析を行っていくには、利用する衛星の検出器や観測対象の特性を理解する必要があります。こちらはそれぞれの専門書や関連論文を読み進めていただければと思います。
本書の内容が衛星データ利用の敷居を少しでも下げるのに役立てば幸いです。
■著者情報
ペンネーム:aogorou
略歴:生物系の博士課程在学中。生物学と地球科学の学際領域で、衛星データを中心に植生調査やデータ解析などを行っている。SEとして働いていた経験があり、クラウドも少し扱える。
研究で使えるプログラミングを紹介するブログ「LabCode」でリモートセンシングやクラウドの記事を担当。