GitHub Copilotの料金体系
GitHub Copilotは、基本的に有料になります。
学生や教師の場合に限り「GitHub Global Campus」に登録することで、無料で利用できます。
また、有名なパブリックリポジトリのコミッター(有名な公開コードを書いている人たち)に関しても、審査を通れば、無料で利用できるようになります。
そして、GitHub Copilotは3つのプランに分けられます。
- Copilot Individual:個人向けプラン
- Copilot Business:企業向けプラン
- Copilot Enterprise:エンタープライズ向けプラン
Copilot Individual / Business / Enterpriseの違い【比較表まとめ】
具体的な違いは、次の比較表のとおりです。
評価指標 | Copilot Individual | Copilot Business | Copilot Enterprise |
---|---|---|---|
価格 | $10/月もしくは$100/年 | $19/月 (1人あたり) |
$39/月 (1人あたり) |
利用開始時期 | 利用可能 | 利用可能 | 2024年2月より 利用可能 |
必要なGitHubアカウントの種類 | 個人 | OrganizationもしくはEnterprise Cloud | Enterprise Cloud |
コード補完機能 | ○ | ○ | ○ |
チャット機能 | ○ | ○ | ○ |
CLIアシスタンス[1] | ○ | ○ | ○ |
セキュリティの脆弱性フィルタ[2] | ○ | ○ | ○ |
公開コードフィルタ[3] | ○ | ○ | ○ |
IP補償[4] | × | ○ | ○ |
企業向けのセキュリティ、安全性、およびプライバシー[5] | × | ○ | ○ |
独自のコードデータに基づいたチャット機能 | × | × | ○ |
ドキュメンテーションの検索と要約 | × | × | ○ |
プルリクエストの要約 | × | × | ○ |
コードレビュー機能 | × | × | ○ |
ファインチューニングモデル | × | × | ○ |
Copilot BusinessとCopilot Enterpriseでは、企業レベルでのライセンス管理やポリシー管理、IP保障といった機能が含まれており、よりセキュアに利用できます。
学生 / 教師が無料で利用する方法
学生(もしくは教師)の方は、「GitHub Global Campus」に申し込むことで、GitHub Copilotを無料で利用できるようになります。
かなりお得なプログラムなので、ぜひ利用してみてください。
詳細な手順や要件については、次のページをご参照ください。
GitHub Copilot Enterpriseとは?
私自身、上場企業様から、GitHub Copilotのエンタープライズ向けのプランの質問をよく受けます。
GitHub Copilot Enterpriseとは、「2024年の2月からGitHub Enterprise Cloudで利用できる、GitHub Copilotのエンタープライズ向けの有料プラン」です。
※ GitHub Copilot EnterpriseのPreview版は、一部の組織でのみ利用可能です。
もしも、GitHub Copilot Enterpriseを利用したい場合は、次のウェイティングリストに登録してください。
GitHub Copilot Enterpriseを利用するためには、GitHub Enterprise Cloudに登録する必要があります。
ここで、GitHub Enterprise Cloudとは、大規模な組織向けに設計された、GitHubのクラウドベースのプランになります。
そして、GitHub Copilot Enterpriseでは、Copilot Businessで利用できる機能に加えて、次の5つの機能が利用できます。
- 独自のデータに基づいたチャット機能
- ドキュメンテーションの検索と要約
- プルリクエストの要約
- コードレビュー機能
- ファインチューニングモデル
1. 独自のデータに基づいたチャット機能
独自のコードデータに基づいたチャット機能とは、「GitHub Copilot Chat上で、特定のリポジトリやドキュメントなどを参照した回答を生成する機能」です。
これにより、企業のコーディング規約やプロジェクトのアーキテクチャなどを考慮した、より適切なコードを生成できます。
2. ドキュメンテーションの検索と要約
ドキュメンテーションの検索と要約とは、「GitHub Copilot Chat上で、ドキュメントを検索して、要約を生成する機能」です。
社内の要件定義書や設計書などのドキュメントを検索して、要約を生成することで、より適切なコードを生成できることが想定されます。
3. プルリクエストの要約
プルリクエストの要約とは、「プルリクエストで行われた変更、影響を受けるファイルを参照して、プルリクエストの概要を作成する機能」です。
これにより、開発者がプルリクエストする際に、変更点の概要を記述する手間を省くことができます。
4. コードレビュー機能
コードレビュー機能とは、「GitHub Copilotによって、効率的にコードレビューを行う機能」です。
GitHubのウェブサイト上で、コードレビューを行う際に、GitHub Copilotがコードレビューを支援することで、コードレビューの効率化を図ります。
5. ファインチューニングモデル
ファインチューニングモデル(Fine-tuning Model; 微調整モデル)とは、「GitHub Copilotのモデルを、独自のデータで学習させる機能」です。
ファインチューニングとは、学習済みのモデルに追加学習を行うことで、特定のタスクやデータに特化したモデルを作成することです。
これにより、特定のプログラミング言語や特定のコーディングスタイル、あるいは特定のソフトウェアプロジェクトに特化したコード生成能力を向上させることができます。
※ GitHub Copilot Enterpriseは、Preview版のため、この他にも機能が追加される可能性があります。
宣伝:もしもよかったらご覧ください^^
『AIとコミュニケーションする技術(インプレス出版)』という書籍を出版しました🎉
これからの未来において「変わらない知識」を見極めて、生成AIの業界において、読まれ続ける「バイブル」となる本をまとめ上げました。
かなり自信のある一冊なため、もしもよろしければ、ご一読いただけますと幸いです^^