Chapter 10

Cursorの機能4:Codebase Answers

ますみ / 生成AIエンジニア
ますみ / 生成AIエンジニア
2024.12.21に更新

この章では、Codebase Answersの使い方を説明します。

Codebase Answersとは?

Codebase Answersとは、コードベース全体に関する質問をAIに投げかけることができる機能です。
裏側では、コードベース全体がEmbeddingされています。

Codebase Answersの使い方

基本的な使い方

Codebase(コードベース)とは、Cursorのエディタ上で、開いているフォルダ内のコードのことを指します。

ここでは、「README.mdの中身を教えて。」というプロンプトを入力して、「with codebase」という実行ボタンをクリック(もしくは「Command + Enter」)しましょう。

すると、次のように、README.mdの中身について、回答をしてくれました。

README.mdには、Cursorの基本的な使い方が記載されています。コードのハイライトやチャットの開始方法、Lintエラーの修正方法などが記載されています。

ここでは、RAGの技術が利用されているそうです。

「with codebase」ではなく「chat」で利用した場合

ちなみに、「with codebase」ではなく、通常の「chat」で実行した場合は、次のように一般的な答えが返ってきます。

Resync IndexによるIndexingの実行

また、もしも新しく作成したファイルやフォルダが参照されない場合は、「More > Resync Index」を実行しましょう。

特定のファイルをIndexingさせない方法

さらに、特定のファイルやフォルダを参照されてほしくない時は、「More > Configure ignore files」をクリックしましょう。

すると、.gitignoreのように、.cursorignoreというファイルが生成されて、無視するファイルやフォルダを指定することができます。

ここで、次のようにファイルを編集して、「Resync Index」を実行します。

.cursorignore
README.md

その状態で、「README.mdの中身を教えて。」を実行してみましょう。

すると、次のようにREADMEが読み込まれていないことがわかります。

README.mdは提供されていません。

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