このチャプターの目次
6. AWSを使用したクラウドベースのデプロイ
AWS(Amazon Web Services)は、業界で最も広く使用されているクラウドプラットフォームの一つであり、柔軟でスケーラブルなインフラを提供します。
クラウドサービスを使用したデプロイの概要
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AWSの利点:
- スケーラビリティ: 必要に応じてインスタンスの数を増減でき、トラフィックの変化に対応できます。
- コスト効率: 使用したリソースに対してのみ課金されるため、初期投資が少なく済みます。
- 高可用性: 複数のデータセンターを持ち、障害時でもサービスを継続できる体制があります。
- 多様なサービス: さまざまな用途に応じたサービスが用意されており、開発者は必要なリソースを選択できます。
JavaアプリケーションのAWSへのデプロイ方法
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AWS Elastic Beanstalkを使用したデプロイ:
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Elastic Beanstalkとは:
- AWSが提供するPaaS(Platform as a Service)で、Javaアプリケーションを簡単にデプロイ・管理できるサービスです。インフラの設定を気にせずに、アプリケーションのデプロイに集中できます。
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デプロイ手順:
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プロジェクトの準備:
- JARまたはWARファイルを生成します。MavenまたはGradleを使用してビルドします。
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Elastic Beanstalkの環境を作成:
- AWS Management Consoleにログインし、Elastic Beanstalkのサービスを選択します。
- 新しいアプリケーションを作成し、環境を選択します(Webサーバー環境)。
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アプリケーションをアップロード:
- 生成したJAR/WARファイルをアップロードします。
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環境の設定:
- インスタンスタイプやスケーリング設定、データベースなどのリソースを構成します。
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デプロイ:
- 環境を作成し、アプリケーションがデプロイされるのを待ちます。デプロイ後、アプリケーションのURLが提供されます。
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補足: コマンドラインを使用する方法:
- AWS CLIを使用して、以下のコマンドでデプロイすることも可能です。
eb init -p java my-app # プロジェクトの初期化 eb create my-env # 環境の作成 eb deploy # アプリケーションのデプロイ
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