Chapter 02無料公開

Webサイトの役割を考える

榊原昌彦
榊原昌彦
2020.09.21に更新

同業他社から考えてみる

とりあえずフレンチレストランのWebサイトってどんなものかなぁと思って、いろいろなところをみてみました。とりあえず、食べログで「東京 フレンチ」で絞り込んで、上から順番にWebサイトをみていきます。

https://tabelog.com/french/tokyo/rank/

Webサイトの出来不出来なぜかトップ5件がすべてhttp通信だったのはみたいなのは置いといて、ユーザって何を求めてWebサイトを閲覧するのかなとーと自分も置き換えてぼーっと考えました。

うん、お店のことを知るなら食べログで十分(結論)。

もちろん、高級フレンチに区分されるお店なので、「世界観」は作り込まれています。なのですが、こうやってWebサイトを並べて比較しようと思えば思うほど強く思うのですが、異なるUI、こだわりの英語やフランス語によってよくわからないメニュー、コントラストが低すぎて可読性の低い文字って誰得なんだろう。

ただ贔屓目100%でみると、これらのWebサイトの役割は「整理された情報」ではなく、そういった世界観と雰囲気をみることで期待感を向上させることのようです。今からいく店はこんなすごい。おいしそうな写真。すごく楽しみ!

そういう世界観と張り合うには、こちらも美しいグラフィックと作り込まれたアニメーションを用意する必要があります。大丈夫だいじょうぶ、普段アプリつくってるのでそこらへんの知見はあります。写真も世界的なカメラマンがここのオーナーシェフの幼馴染なので、コンセプト伝えて撮影してもらえばいい。同じ土俵で戦うなら。

とりあえず、こういったお店のWebサイト提供者側の意図は何となくわかった。じゃあ、ペルソナというか、ユーザサイドってどうなんだろう。

アクセス解析から、今の使われ方を考えてみる

はじめてのWebサイト制作なら、ペルソナ設計からするのがまぁ「正しい」やり方なのですが、すでにWebサイトがあって、Google Analyticsが入ってるならまずそちらを見てみましょう。とりあえず過去90日間のユーザのサイト訪問の時間帯。

満遍なく訪問してるのであまり参考にならないですね。ちなみに飲食店という性質上当たり前なのですが、ユーザの地域も大半は近隣からです。Hyogo, Osaka。よし、これも参考にならない。

仕方ないので目的からみてみましょう。1枚のLPなのですが、メニュークリックでスクロールする時にURLが切り替わるので、URLから(目的をもった)ユーザの目的をみることはできます。

上位から順番に

  1. LUNCH(ランチ)
  2. ご予約
  3. DINNER(ディナー)

という順番でアクセス(クリック)されていました。まぁ、クリックせずにスクロールしたユーザはトラッキングできないので確かなことではないのですが、ランチはメニュー左なのである程度クリックが集まることと、ランチ時はよく満席になってることを考えると自然です。

またランチとディナーともに予約をみることを考えると、予約が2番目となり、その次にディナーがクリックされることに不自然なところはありません。

デバイスはiOSとAndroid(モバイル端末)で80%を超えてて、大体は40歳未満っと。男女比はほとんど同じ?あれだけランチは女性ばかりなのに!!

あれ、そういえばほとんどが食べログなど口コミサイトからの流入だと聞いてたんだけど、実際違いますね。Originic Searchが過半数を超えており、Direct/NoReferralが40%程度でした。

Direct/NoReferralについては推測するしかできませんが、食べログやぐるなびなどの流入がここに分類されてるものと考えていいでしょう。モバイルアプリからのリンクなどは参照元得ることができませんですしね。

注釈:httpsからhttpのページへの流入はDirect扱いになります。NoReferralが多い場合はこちらをご参考ください。
https://wacul-ai.com/blog/access-analysis/google-analytics-method/googleanalytics-no-referrer/

ただ、ここらへんで、

・ 食べログの順位(宝塚・西宮・尼崎のフレンチで3位)や口コミサイト系からの流入。ある程度情報を得てるユーザ
・ 名前を聞いてGoogle検索したユーザ
の二分でデータをみれるかなと思ったけど、平均ページ滞在時間も、メニュークリックも明らかな差異はありませんでした。まじか。

ただ、平均ページ滞在時間は思ったより長いんですよね。2分超えてて、2分あればひとつのコンテンツ(例えばランチメニューについて)を十分に読む時間はあるので、じゃあ、今のWebサイトのコンテンツ構成自体は悪くない・・・?

既存顧客からユーザのことを考えてみる

というか、そもそもお店のお客さんの知り合い何人もいるので普通に聞けばいいわけです。飲食店のWebサイトをみる目的って何?と。

個人的にはペルソナの原則だと思っていて、一時期ワークショップで「ペルソナをつくってみましょう。しっかりとした個人が想像できるデータをだしてみましょう(名前や趣味や休日の過ごし方...etc)」というのが流行りましたが、想像上の人間はあくまで想像上にしかいません。もともとはユーザ像をチームで共有するとともに、「自分がそう思う」ではなく「ペルソナならこういう行動をとるはず」という明確な判断基準をつくることが目的なので、それなら実在の人物に当てはめてしまう方が現実的です。飲食店のペルソナにアラブの石油王を設定したところで、まず来ません。

で、いろいろと話を聞いてみたんですが、まず面白いなと思ったんですが、営業時間でした。「コロナ禍によって営業時間とか定休日変わったりしてるから、食べログみても、Webサイトも見る」と。そういう意味では、食べログなど見たあとの決定打としてのWebサイトという役割はあるのかも。

「Google Mapでお店を探した時、メニューをみるのに使う」。なるほど、仕様上、「メニュー」にURLが割り振られてるんですね。これは意識したことなかった。

あとは、ダイレクトに「雰囲気・値段・料理の写真!」だと。わかりやすい。じゃあ、あとはリニューアル後をさわってもらって評価してもらえばいいですね。

よーし、じゃあつくっていくぞー。